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【韓国社会人留学】春学期3ヶ月の感想

2月26日に入国してからそろそろ3ヶ月。
もう留学期間の1/4が終わってしまったことに驚きを隠せません、早すぎ。
ちょうど春学期が終わったので、留学を始めてからの感想を残します。

新生活スタートで体力“0”でも高揚感“100”

2月末に入国してから、外国人が韓国で長期で住むために必要な書類を申請したり、家を借りた後にする申請をしに行ったり、日本から送った荷物のトラブルに伴って各所に電話をしたり、日々あっという間に過ぎました。

韓国留学なので韓国語で全部対応しなければいけないのは当たり前なのですが、流暢でもないし語彙力も乏しいし、会話一つ一つに全集中しなければなりませんでした。本当に伝わらない時は英語も使ってなんとか意思疎通を取ろうとするのですが、英語も大学以来全く触れていないので、自分が伝えたいことが本当に伝わっているのかさえわからないことも多々ありました。

でも不思議なことに、それが「大変疲れたもう無理」という気持ちはなく、難解だけどワクワクする謎解きをしているような高揚感がありました。やっぱり自分がしたいことをしている時ってこんなにマインドが違うんだと実感しました。

毎日何かしら問題が発生して最初の頃は「明日あれ解決しないと」と思いながら寝ることが度々ありました。心配性なのもあって1人で解決できるかどうか結構不安でしたが、今思えばそんなに心配することでもなくて、心配事って結局こんな感じで気づいたら無くなってるよな〜と改めて思いました。

韓国についてから、初めてのタクシー、初めてのバス、初めての食堂、初めてのスーパー、全ての初めてが新鮮で緊張感も少しありました。最初は韓国語が拙いことへの羞恥心みたいなものが付随していた気がしますが、そういう気持ちがあると何もできないし誰も私のことを気にしてないと分かってからは、韓国語の拙さに後ろめたさを感じることはなくなりました。
今も新しいことに対して少し緊張感を感じることはありますが、それを日々感じられるのはありがたいことだなとも思います。日本では当たり前になっていることが、国が変わったことで「あれは当たり前じゃなかった」と気づくことができたからです。

語学堂の学生なんでこんなに素敵なの?

午前中の通常クラスは大体どこのクラスも10人から15人程度らしく、私のクラスは全部で13人。中国・アメリカ・モンゴル・スペイン・ロシア・日本の構成で10代から30代まで幅広くいました。年齢を知ったのは結構後の方で、学校内で年齢を気にしている人はほぼゼロみたいな雰囲気でした。同じクラスなら同志みたいな感じです。級やクラスごと韓国語レベルが異なるので、大体同じくらいの韓国語レベルの学生が集まっています。

韓国ではよくMBTIで性格を語られるのですが、いわゆる内向型の“I”が多いクラスでした。最初は先生もびっくりするくらい静かなクラスで、大丈夫か?と思われていたかもしれません(笑)でもみんな人と話したくないわけではないので、授業を通して少しずつ打ち解けていきました。授業中誰かが発言すると、共感したりコメントしたり笑ったり(いい意味で)「いや、発言しやすすぎ!」と思いました。先生からの質問に韓国語での回答がうまくできない人がいれば、こそっとヒントを言ってくれたり、補足してくれたり。今まで日本で経験したことのない雰囲気が楽しすぎて、一度も授業が嫌だと感じたことがありません。

授業終わりにご飯に行ったり散歩したり、一番楽しかったのはお互いの将来の計画や夢について話す時でした。みんな何かの目標に向けて現在進行形で動いていて、韓国語というツールを活かす方法は多種多様なので話を聞いているだけで面白かったです。私も目標・目的を見失わないように動き続けようと思う原動力でもありました。みんなの夢がきっと叶うと信じているし、どこにいても応援したいという気持ちが自然と生まれるくらい、みんな一生懸命で素直でやる気に満ちた良い人ばかりでした。

普通のクラスに加えて、選択制の発音授業も受講したのですが、そのクラスの人たちも勉強に対して前向きで明るい子たちばかりでした。クラスメイトを介して別のクラスの学生とも知り合えたり、友達になろうと声をかけてもらったり、私が学校で出会ったどの国の学生も人が良くて毎日学校に行くことに“安心感”がありました。家とはまた違う安心感です。

春学期に出会った3人の先生

文法を教えてくれるイ先生、スピーキングやリスニングや読解を教えてくれるソン先生、発音を教えてくれるイ先生。

先生という仕事はすごいですよね。みんなのやる気を引き出すことができるし、引き出したやる気を保つための言葉をくれるし、とにかく授業が楽しい。それも外国人の私たちに対してわかるように授業をするって、本当に私は考えられないくらい高度な仕事だと感じます。

授業で先生たちに会えるのが楽しみなんて、高校の日本史の授業以外学校で感じたことがなかったので自分でもびっくりです。質問もしやすかったし、1聞いたら10答えてくれるし、親身になってくれるし、応援してくれるし、雰囲気が暖かかったです。この語学堂を選んでよかったと日々感じていました。

春学期が終わって、もう先生たちの授業を受けられないのが思っていたより寂しいですが、まだ学校内で会うことができるので、韓国語が上達した姿をこれから見せられたらと思います。

初めてのテストで気づいた私の弱点

大学の試験期間でも感じたことの無いような緊張感がありました。中間試験と期末試験で60%以上点数を取れば進級できるのですが、どんな形式で出るのかもあまりわかっていなかったので無駄に緊張していました。

筆記のテストはもちろん文章を正しい発音で読むテスト、先生と1対1の面接テストやクラスメイトの前でスピーチするテストもありました。

テストを通して私の中で一番改善見込みがある(治すべきところが多い)とわかったのは“発音”でした。先生から「日本人学生によく見られる発音になっている」と言われることが多々ありました。日本語と似ているようで異なる発音が多い韓国語、カタカナ読みで覚えてしまっていた言葉は、特に修正に時間がかかりました。
発音をなんとかしたくて発音の授業を追加で受講しましたが、基礎の基礎から勉強しなおせて、先生から指摘もたくさんもらえて良い経験になったと思っています。発音は意識しないとすぐ戻ってしまうし身につかないので、ずっと気にしながら生活していこうと改めて思いました。
中間試験よりも期末試験で改善した発音も多かったので、次の級に行ったらもっと厳しく難しくなると思いますが、練習を重ねてなんとか頑張っていこうと思います。

変わりたいこと

留学に来てから、少し遠くまで1人で行くことが増えて、一つ一つ経験するうちに“なんとかなるもんだな”とわかってきました。あれこれ複雑に考えすぎて物事に対するハードルを高くしがちな私でしたが、“どうにかなるだろう”と少し大雑把に考えられるようになったのは、私によって良い変化な気がします。

ただ、変化できたこともあれば、変化したいのにまだ変化できていないこともたくさんあります。私はまだまだだな…と思うことばかりです。

春学期は韓国生活に慣れるための期間と甘えていましたが、現実から目を背けすぎた気がします。自分に甘すぎる私は、もうここでは通用しなくなっています。また私の以前からの考え方が韓国生活の足を引っ張っていることもあります。1年しかいないのだから、時間を無駄にしないで、私。


6月初旬から夏学期。
夏学期はどんな3ヶ月になるのか、楽しみ90%、不安10%。
次の級も一つずつクリアしていきたいと思います。

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