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子どもの夜尿卒業!②〜夜尿症は治せる

前記事では、わが家の長女が夜尿症の相談をするために、小児科受診に踏み切るまでのいきさつについて詳しく触れました。

この記事では「夜尿症は治せる」と題して、治療のメリットや家族(特に母親)として抱きやすい不安や、治療にあたっての心構え等、まとめていきます。

 夜尿が続いているけれど、病気ではない?

あまりにも長い期間続いていると、体に何か異常があるのではないかと心配になりますよね。きっとそれは、どのご家庭のお母さんでも同じこと。でもその一方で、「いつかはなくなる」と思っている方が大多数なのではないでしょうか。

たしかに夜尿症は、一般的には子どもの成長とともになくなっていく傾向にあります。「おねしょ」と「夜尿症」という言葉で区別されることからも、子どもの年齢や体の成長具合が関係していることがわかります。

そして一つだけ押さえておきたいのは、「夜尿症は珍しい症状ではない」という点です。「いつかはしなくなる」という強い思いがあるからこそ、なかなか治らないわが子の様子に心配になったり、あせりを感じてしまったりするかもしれませんが、そこまで深刻に考えなくても大丈夫です。

ただし、いつまでも長引く夜尿の症状を改善したいと思うのであれば、夜尿症の治療に踏み切るのも、1つの方法です。または、医療機関に相談に行くことで、万が一体に病気が隠れていたとしても、その早期発見にも繋がるので安心ですね。

夜尿症治療のメリット


夜尿症は治すことができます。そう、治療することができるんです!
治せるものなら早く治してしまいたい…そんな気持ちになるかもしれませんね。夜尿症治療におけるメリットにも触れておきましょう。

まずお母さん目線から見ての最大のメリットは、後始末の負担が減ること。夜尿があることで、洗濯物が増えてしまったり、お布団を干さなければならなくなったりと、朝の負担は増えてしまいますが、それらが一切なくなるんです。母にとっては喜ばしいことですよね。

もちろんお子さんにとってのメリットもあります。

6歳を過ぎても、あるいは小学校入学後も夜尿が続いていると、お子さん自身の自信喪失に繋がる場合もあります。それがストレスとなって、夜尿の消失時期をさらに遅らせてしまうことにもなり得るのです。

夜尿症治療によって、「克服した」という自信をに繋がるうえ、何より本人が抱えるであろう「恥ずかしい」と思う気持ちから解放されるのは、最大のメリットなのではないでしょうか。

 家族として気をつけたい3つの「ない」


夜尿症治療にあたり、家族が気をつけたい3つの「ない」があります。治療するのは子ども自身。お母さんも家族もそのサポートをしましょう。

① 起こさない
② 怒らない
③ 比べない

どれも、お母さんが陥りがちなことですね。

夜尿症は本人の意思に関係なく起こります。怒っても仕方のないことなんです。また、兄弟が複数いて下の子が夜尿症の場合や、治療中のお子さんの弟や妹が先に夜間のおむつを卒業してしまった場合は特に、兄弟で比べてしまいがち。

子どもの成長に焦りは禁物です。寝返りやおすわり、はいはいや二足歩行ができるようになる時期がスローペースな子がいるように、子どもの成長は人それぞれ。これは夜尿症治療にも同じことが言えます。

何もしなくたっていつの間にかおねしょをしなくなる子もいれば、いろいろ試してみて、その中で自分にあった方法が見つかって夜尿がなくなる子もいるのです。これは子どものペース。もちろんお母さんが悪いわけでもないので、どうかお母さんも自分を責めないでくださいね。

そして、3つの「ない」に加え、大事なポイントがもうひとつ。うまくいったときは「ほめる」ことです。

夜尿が気になるけれどしない日があったとき、夜尿症の治療が始まってからの約束ごとをきちんと守ることができたときなどは、お子さんと一緒に喜び、またそれを褒めましょう。お母さんが一緒に取り組んでいること、お母さんにとっても嬉しいことであることが伝わり、治療にもプラスに作用するはずです。

受診前にチェックをおすすめ!3つのポイント


夜尿症の治療にあたっては、一般的にはいくつかの手順を踏むことが多く、受診してすぐに投薬するといったことはないでしょう。詳しくはまた別記事にてまとめますが、多くの場合は生活改善から始まります。

そこで、医療機関を受診する前に、いくつかチェックしておくとよい項目をまとめました。以下の3点です。

① 夜尿の頻度について
② 夜尿の時間帯
③ 普段の水分摂取について

これらは、医療機関受診時にもよく聞かれることです。夜尿の有無だけではなく、その回数やどの時間帯で夜尿があるのかという点は、治りやすいかそうでないかを見る目安となります。初診時にもしわかるのであれば、医師にその話をすることができ、おすすめです。

ただ初診時にまだわからなくても大丈夫。特に、夜尿の時間帯を知るのは大変ですからね。治療を始めていくうえでも大事な情報となりますから、次回受診するまでに記録するよう指示されるでしょう。

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