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子どもの夜尿症卒業!③〜夜尿症治療のアレコレ

これまで、「おねしょ」と「夜尿症」との違いや、夜尿症治療のメリットなどについて見てきました。が、やはりなんと言っても一番気になるのは、夜尿症の治療ではどのようなことをするのか、ということではありませんか?

実際に私も3人の子持ちでありながら、第2子で初めての夜尿症治療に踏み切ったので、正直どんなことをするのかよくわかりませんでした

ネットでいろいろと検索していても「まずは医療機関に相談してみましょう」というものがとても多く、またその症状によっては治療法も違うのではないかと考えると、私は思い切って飛び込んでしまった方が早いような気がします。

そこで、私と娘(長女)が体験した「夜尿症治療」について、以下の3つの章に分けて詳しくまとめていきます。

 問診編


まずは問診から。夜尿症について相談する上で、日頃の様子を医師に伝えるのが第一段階です。

夜尿の回数やそのタイミング、夜尿があるのは毎日なのかどうか、おむつ使用の有無、もし使っているのであれば朝のおむつの様子など。夜尿症の現状について伝えました。一つ一つ、医師が必要とする情報について質問してくれるので、それに応える形です。「問診」ですから当たり前ですね。

ただ、急に質問されると思い出せないこともあるかもしれません。そこで、前記事でも軽く触れた「受診前にチェックしておくとよい項目」を見ておくと慌てずに済みますよ。

 検査編


続いては、体に異常がないかどうか、そして排泄される尿の状態について検査をしました。これだけの情報だと、「尿検査をするのね」というように簡単に思われるかもしれませんね。

しかし、実際には「より詳しく知るための尿検査」だと思ってもらうとよいでしょう。尿の検査は1度ではありませんでした。

「中間尿」と呼ばれる昼間に排出される尿と、「早朝尿」と呼ばれる朝一番に排泄される尿の2種類を検査するのです。

中間尿は、小児科を受診したタイミングで採ることも可能なのですが…わが家の場合は、ちょうど待合で順番待ちしている間に長女がトイレに行ってしまったので、できませんでした。どうなるのかと思えば、中間尿をとるために採尿カップが渡され、採尿したタイミングで小児科に持参、という流れでした。

当時まだ幼稚園児だった長女は、翌日幼稚園から帰宅して、小児科の診療時間帯に採尿し、夕方に持って行きました。早朝尿も同様、朝一番に採尿、診療スタートともに提出しました。

尿の状態は、その日の健康状態にも左右されるらしく、長女は中間尿の濃度が高めでした。ちょうど採尿のタイミングで、体調か何かの関係でそのような結果が出たのかもしれないとのことで、わが家の場合、中間尿の検査は2度実施しています。

そして、尿の様子とともに血液検査も実施しました。長女にとってまだ経験の浅い血液検査。ベッドの上で横になり、右手を差し出した状態で左腕と体を一緒にバスタオルでぐるぐる巻きにされての採血でした。付き添いは処置室外に出されるので、私も不安でしたが、娘は大泣きすることもなくどうやら落ち着いて採血に臨めたようでした。

尿検査と血液検査の結果が出るのが、だいたい初診から1週間ほど経った頃となりました。検査結果が出るまでの期間も、次の章で述べる「生活習慣の見直し」をしていくことで、夜尿症の治療がスタートしました。

 生活習慣の見直し編


夜尿症の原因をおさらいしておきましょう。「膀胱にためておくことのできるおしっこの量」と「夜寝ている間に作られるおしっこの量」のバランスがとれていないから、夜間に排尿されるんでしたね。

そこで、夜寝ている間に作られるおしっこの量をコントロールするために生活習慣の見直しをしていくよう、医師から言われました。

寝る時間が近づくにつれて、摂取する水分の量をコントロールするのです。だから、おやつの時間ぐらいまではいつも通り飲み物を飲んでもOKですが、夕食時には飲み物(わが家では麦茶を飲んでいますが)はコップ1杯まで。汁物は飲まない、もしくは具材のみを食べる。なるべくしょっぱいものを避ける。これらを意識的に実施するようにしていきました。

日頃、夕食には必ず汁物を出していたのですが、一人だけそれを食べることができないとなるとそれも少しかわいそうだったので、夜は汁物なしの日を続けましたが…

やはり長年染みついてきた習慣ですから、ゼロにすることはとても難しく…。やがて汁物大好きの兄から、「物足りない」と言われることに。また、季節は冬だったために鍋料理も登場回数が多くて…

結局長女には申し訳なく思いながらも、夕食には汁物をつける日常が戻ってきました。しかしながら、長女の治療への意識は非常に高く、こちらで汁物の汁の部分が多くならないようにしてはいましたが、彼女なりにも取り過ぎることのないよう努力していたようでした。

ただ残念なことに、この生活習慣の見直しを実施しても、劇的な変化は見られませんでした。夜尿が「毎日」ではなくなったものの、頻度的には「ほぼ毎日」に変わったくらいだったのです。

次の記事で、より詳しく夜尿の尿量についてまとめていきますね。

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