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児童虐待?親に注意するしないの境界線

埼玉県議会で、条例の改正案が提出され、話題になっている。
簡単に言うと、親は、外出する時に(もしくは会社から帰宅するまで)小学校3年生以下の子どもを、子どもだけで家に置いてはいけないというもの。

(埼玉)県議会最大会派の自民党県議団(田村琢実団長)は4日、住居や自家用車内に児童が放置されて死亡する事案を防ぐ目的で、県虐待禁止条例の一部改正案を開会中の9月定例会に提出した。改正案では小学校3年生以下の児童の養護者は当該児童を住居、その他の場所に残して外出することなどを禁じ、4~6年生については努力義務とする。罰則規定は設けない。虐待を受けた児童を発見した場合、速やかに通告・通報すること、各自治体が待機児童解消、児童放置の防止に資する施策を講じる規定を合わせて盛り込んだ。

埼玉新聞

日本の実情、例えばベビーシッター制度が普及していない、学童や保育園に希望したけれど入れないなどもあるし、逆に今まで古い時代にあった地域のコミュニティ(両親の留守中、夕飯を近所のうちで食べるとか、あったよねえ……)の崩壊などを考えると、アメリカなどでは当たり前のこのような条例が、日本には合わない気がする。気持ちは分かるけれど、ちょっと先走った印象。SNSなどを見ていても、共働き世帯からの反対意見も見受けられる。

さて、私。買い物に行くと、1年に1度くらいの頻度で、駐輪場に止められた自転車に、子どもを乗せたままの状態で親が店内に入っているのを見かける。逆切れされたりして、トラブルになっても困るので、注意しない人がいるかもしれない。私は、たまたま市での肩書があるので、そんな名称を出して忠告すると、いちおう、それっぽく謝ってくれる。
私は車がないので、自転車置き場でこういう感じだけど、駐車場の自動車に置きっぱなしだと、さすがに通報モノだ。でも、戻ってきた親に、直接は注意しないと思う。その境界線はなんだろう。

トラブルになるから注意できない。逆切れされたら困るから通報できない。こんな状態だから、虐待という大きな事件に発展してしまうのではないか。

いったい、何を見直せばいいのだろう。

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