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当日になってショートに預けることを本人に告白

認知症の父の介護、社会資源をフル活用し、ヘルパーさんが確保できない土日の夜だけ、私と妹と二人で当番制で就寝介助を分担しているけれど、いつかは、二人とも都合が悪くなって、ショートステイにお願いする日が来るよね。

私も介護を始めるまでは知らなかったのだけど、ショートステイは、突然行きたいと言って行けるものでもなくて、「契約」と「面接」と「会議」が必要。
その全部をクリアし、今日、いよいよ当日を迎えた。
実は父には話をしていない。
認知症だから。

認知症の症状はいろいろあるけれど、父には時間の感覚がない。だから明日も明後日も、なんなら今日の午後も一緒。だから「22日に行くよ」と言ったら、言った日から「今から行くんだ」になってしまい、「いついくんだ」「どうやっていくんだ」と1時間おきぐらいに質問攻めにあう。質問攻めにあうのが私ならいい。でも違うのだ。同居している母なの。
なので、今回のことに限らず、病院に行く日、検査に行く日、全部当日、しかも直前に告白することにしていて、それでうまくいっている。

果たして「宿泊する」ことはどうだろうか。

今朝「協力してほしいことがあるんだけど」と言い、「ヘルパーさんも私も妹も、今日は仕事。で、夜、お父さんを寝室まで連れていく人がいない」と説明した。これに対してどんな返事が飛び出すか、どんな質問がやってくるか、準備していたし、今朝は明け方までいろいろ脳内シミュレーションをして、全然眠れなかった。

どこに行くのか
お年寄りホテル

どうやって行くのか
迎えが来る

この質問のあと

お母さんはなんていってるんだ?

というところで母登場。
夜、誰も来ないと私が困る。だからお父さんがホテルに泊まってくれると助かる。

すると父は
お母さんがいいなら、何も問題がないよ

と言った。
私の昨夜の悩みはどこへ?(笑)
妹も台本を用意していたらしい。私も「介護保険」の説明からするはめになるかと、先日の図を用意していた。

でも、何もいらなかった。
母がOKならOKなのだ。
父の認知がかなり弱くなって、自分で決断できなくなってきているのもあるけれど、夫婦の関係が良好だからこそだと、本当に母に感謝した。

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