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子どもが敷地内で騒ぐことを許せない住人がいる場合のマンションのルール

人は、自分が体験したことについては許容できるものだ。例えば赤ちゃんの泣き声。電車の中で聞こえてくると、同情こそすれど「黙らせてほしい」とは思わない。それは私が母親業を経験したからだと思う。(ちなみに、すべての母親がそう思うとは言っていないし、母親業を経験しない人には分からないとも言っていないからね)

自分が住むマンションの敷地内で、夕方ごろ、子供たちが遊んでいる。家からも近いし、親も玄関ドアから覗けば子供が見える場所にいるので安心だ。でもこれを「騒がしい」と思う人がいる。30年近く同じマンションに住み、時々理事をしていて分かるのだけど、そういう人たちはたいてい、子育て経験のない人たちだ。(ちなみに、すべての子育て経験をしていない人がそう思うとは言っていないし、子育てを経験しない人には分からないとも言っていないからね)

そういう経験者、未経験者が混在する中、共通ルールを作るのは難しい。このような場合、お互いに相容れない意見を持っている場合は、とにかく両方の立場から、何回も議論を重ねることが大事だと思う。

特に一方的な言い方は気を付けた方がいい。

苦情が出ているので
近所迷惑なので
敷地内での遊びは禁止

こういう書き方をすると、たいてい溝は深まるばかり。全員の居住区なら全員で議論すべき。私たちは助け合って生きているのだから。議論をすれば、子どもたちを「心配する」声もあるということに気づける。親も初めて自分の子供の声を「騒音」とする声もあるということに気づける。つまり、お互いに、知らなかったことにも気づけるのだ。その上で、ある意味、共同生活者としてどうしたらいいか議論したらいいよね。

注意書きを出す前に、むしろ、組合としては、議論を促すべき。

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