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間接寄付が好きな日本人

あなたは、年間いくらぐらいの寄付をしますか?
街頭募金、チャリティコンサート、ユニセフやあしなが育英会……。
私はだいたい年間3万円程度、このような寄付に使います。
ほぼ定期的に寄付する寄付先は、東日本大震災支援、ユニセフ、某動物愛護団体、そして自分が理事を務めるNPOの年会費がそうです。
これ、日本人にしては多い方なのだそう。
日本人の平均寄付額は、年間で2,400円程度。
これに比べて、アメリカでは約100倍。年間26万円くらい。
あなたは、年間26万円の寄付をできますか?私にはできません(笑)

例えば、今、西日本の記録的な豪雨に対し、支援のお金が集まっています。
この復興は本当に大変だろうし、県や市の予算ではとうていまかなえないでしょう。皆の気持ちは形になって復興に使われる(はず)です。
ただ、いかんせん長続きしないのが残念です。まあ、寄付というものはそういうものなのかもしれません。

ただ、こういう時にでも、日本人の寄付経験値が高ければ、もう少し集まりがいいのでは?と感じます。
クラウドファンディングでの寄付が始まりました。このようにハードルを下げるのもテです。
経験値アップとハードル下げ、これらは相関関係もある気がするので、どんどん取り組んでほしいと感じますし、自分のNPOでもその仕組みを作っていきたいと思います。

寄付の心が社会を良くする、そして巡り巡って自分に返ってくる。
情けは人のためならず」その仕組み自体は日本人にも馴染みがあると思います。
そんな中、寄付の経験値を上げる為に、何かを通じて寄付をするという形が、日本人には向いていると感じます。
食べたものや買ったものの売上の一部が寄付になる、被災地の商品を購入することが支援になる、そういう間接的なものに寄付をしやすいようです。
お金を送る、クレジットカードの番号を入れるという「点」ではなく、もう少し長い時間「寄付」の感覚を感じることが重要だと思います。そしてそれが日本人は好きなのではないかと考察します。
」です。
たしかに「寄付」を「恩」と置き換えるのは危険な考えかもしれません。
しかし、日本人は「恩」は忘れない。だからこそもう少しだけ長い期間、寄付の感覚を味わう時間が必要で、その点で何かを通じて寄付をするという形が日本人には相応しいのではと思うのです。

日本人には間接寄付が向いている。

タイミングもありますが、今、この災害に対して起きている多くの寄付が、一回こっきりの支援にならないように、売上を通じて、ご当地商品を通じてでも良いので、少しでも長く続くしくみに、上手につながる手立てを考えなくてはと感じます。

#寄付について考える

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