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昭和の女性が我慢している間に、老人ホームは160人待ち

父の介護が始まって4か月。要介護3の父は、週6日、9時から5時までデイサービスに通うことで、生活のリズムも整ってきた。認知症も思ったほど進んでいないのでほっとしている。時々小さな事件は勃発するが、しばらくはこのペースで続けていけそうだ。

父は、要介護3なので、特養(昔は老人ホームと言っていた施設)に入る資格?がある。そこでケアマネさんからは手続きをしておきますか?とかなり早い段階から提案されてはいた。ただ、母がそれに反対だった。できるだけ自分が面倒をみたいという気持ちからだと思う。母がそういうならと、私と妹で、自宅介護の工夫を積み重ねてきた。

ところが実際問題、母自身も要介護2で、とても人の介護などは無理。家の掃除と買い物、ゴミ出しはヘルパーさんに依頼しているし、寝る前の父のおむつ替えもヘルパーさんに頼んでいる。夕食は介護の宅配で、料理は夕食に添えるゆで卵をゆでるくらいだ。朝食だけは二人分、頑張って準備をしている。

そんな感じで、母は人に支えられながらも自立した生活はできる。が、父は無理で、もし、母に何かあったら、父は生活できない。

両親の片方が片方を介護している、いわゆる老々介護状態の友人はかなりいるのだけど、介護している方が急病になって入院などをした場合、介護されている方をショートステイに預けるそう。その話を聞いて、母もようやく自分たちの状況を理解してくれた。

母は「自分が倒れたらお父さんが大変」ということで、自分の不調を隠したがることがある。これこそ、ことが大きくなってしまう原因だ。

昭和の女性は我慢してしまう。

特養の申し込みをしようと健闘したところ、今、160人の順番待ちとのこと。とりあえず、申し込むだけ申し込んでおこうね、ということになった。

これから団塊の世代も一気に後期高齢者になるので、施設の不足が問題になることは火を見るよりも明らかだ。

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