利用規約には世界観を入れたい
緊急事態宣言の延長がほぼ確定になり、サービスを一時停止している私、そしてマチルダ(ミールシェアサービスです)には悔しい日々が続きます。
(サービスを一時停止した話はこちら↓)
一方で、β版がどんどん出来てきていてそのワクワクも毎日感じているところ。(神のようなエンジニアと一緒にやっているのですが、なんだろう、絶対的最高クラスに優秀なエンジニアだと思う)
今回はα版の時に作った利用規約を、β版にあたり大幅にブラッシュアップしたわけですが、前回も今回も、利用規約を作るたびに
利用規約を作ることはサービスを作ることと同義である
と感じます。
利用規約にはサービスを作った人がもつ思想がまざまざと現れますよね。
以下、誰得ですが利用規約への想いについて書いてみました。
私の好きな利用規約
早速、私の好きな利用規約(toCサービス)の一部をご紹介↓
1. プログラミング学習サービス「Progate」
Progateの利用規約はこちら
公式キャラクター「にんじゃわんこ」が随所に登場し、追加の説明やもう少し分かりやすい言葉で言い換えたりしてくれています。
分かりやすい...本当はスクショを貼りたいくらいですが...是非利用規約、見てみてください!
2. 相乗りマッチングサービス「CREW」
CREWの利用規約はこちら
CtoCのサービスで、リーガル的にチャレンジングな取り組みなことも関係していると思いますが、とにかく読みやすく、分かりやすく、誠実に、という思想が現れている利用規約だと思います。
3. クラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」
CAMPFIREの利用規約はこちら
各条項の右下に、▲はじめに戻るボタンが付いているのです、芸が細かい。「細則」や「プライバシーポリシー」等の関連するページも良い感じに置かれていて、読みやすさへの工夫が見えます。
-----------------------------------------------
私の好きな利用規約(あくまでも「私が好きな」利用規約であり、「良い」利用規約かどうかは別問題です)は、兎にも角にも「読ませようと思っている」利用規約です。
利用規約はサービス提供側のビジネスリスクを回避するために必要なものですが、ユーザーやその他ステークホルダーに読ませようと思っている利用規約のあるサービスは、ユーザーに対してとても真摯に向き合っていると思います。
toBのサービスは利用規約を読む人たちが法務等のプロである可能性が高いですが、toCのサービスは一般の人が読みます。
その人たちが読みやすい利用規約なのかどうかって、そのサービスが信頼できるサービスなのかどうかの1つの指標になると思うのです。
ちなみに、「note」の利用規約も良いですよね。分かりやすい。
自分のサービスの利用規約で好きなところ
マチルダの現在の利用規約はα版のもので、β版の利用規約はまだ公開していません。公開してユーザーに読んでもらうのが楽しみ。
公開前ですが、一部工夫したところをまとめてみます。
1. 世界観をあらわすイラストを入れた
このイラストです!最高なイラストレーターさん(@Chiharu_Nikaido)に描いてもらいました...
「みんなで子育てをする社会をつくる」を掲げてサービスを作っているマチルダ。食を通じた「繋がり」をあらわしたくて、利用規約を読むユーザーに「ん?読もう」と思ってもらいたくて、最初に世界観のイラストを入れています。
2. 特に読んで欲しいところを明確化した
マチルダには複数のユーザータイプがあるのですが、それぞれに読んで欲しい箇所を分かりやすくしました。
3. 平易な文章を心がけた
例えば↓
利用規約には一定入れるべき文言や型のようなものもあるわけですが、極力、サービス提供側のスタンスがわかるような文言を入れていくと、良い利用規約になるのではないかな〜と個人的に思っています。
-----------------------------------------------
マチルダの利用規約は、いつもいつもお世話になっているプロフェッショナルなリーガル担当と一緒に作りました。(彼も本当にすごいんです、最高)
「利用規約には世界観を入れたいよね」
と最初のミーティングの時に言ってくれて、私の考えをガツっと反映させた草案を作ってくれました。
自分で利用規約を作ってみて初めて、「利用規約って、サービスや運営会社の思想が見えるな」と気がつき、そこから自分で使うサービスの利用規約をもっとよく読むようになりました。
「好きな利用規約」がある方、是非教えてください!!!!
頂いたサポートは全て本となり、私の知識となります。