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梨を作る仕事

実のなる木のストーリー

普段何気なく食べてるフルーツ
店頭に並ぶまでにどれだけの壁を乗り越えてきたか
(どの作物でもそうだけど)

それはフルーツに聞かねばわからないことだけど
作り手(生産者)にはお話を伺うことができます。

というわけで、今回はこの町で梨を作り続けて3世代となる
井上さんにお話を聞いてきました。


井上東介さん(77歳)

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東介さんの畑は傾斜が少なく、ほぼ平地
これは梨農家では珍しいという。

梨畑の向こう側には九重連山や宝山が見えてほんといいところ!
(他の山の名前は失念!すみません!!)
とにかく見晴らしがよく抜けがいい!という印象の梨畑でした。

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もともと栗畑だったところを利用し
農閑期に何かできないか、ということでお父様が梨農園を開始されたそう。
幸いこの土地の平均降雨量や気温が梨作りに適していたということで
今に至る。

当時(昭和18年ごろ〜)は機械もなく全て手作業!
ただし今でも受粉作業は手作業だそうです。
これまた大変な作業だそうで、その話を聞くだけで
想像力豊かな私は首が痛くなりましたw

あと袋かけ。。。
これは成長段階に合わせて2段階に分けて行うそう

低い梨の木の下で作業するのは、ほんと大変なことだと思います。。。
腰が曲がる、首が折れる、、、
あああ、ほんとお疲れ様です。。。


そして作業の中でも難しいのは、剪定だという。
もうこれは熟練の経験と知識と感覚で勝負するしかないのでしょうね〜

春は受粉
夏は草刈り
秋は収穫
冬の時期は剪定

農家さんは1年中お休みなしですね。。。
そんな東介さんの1日は朝が早い!

それは、、、梨だけではなくなんと牛も飼育してるから!

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牛は早起きなのかと知りましたw
そしてこの牛ちゃん達、いい仕事してます。
いい草を食べ、いいうんちをし
それが堆肥になり、畑に戻る

まさに循環型農業の理想的な姿!

そんな牛ちゃん達、好物は梨だそう
なんと贅沢な!w
売り物にならない梨を持っていくと
早くくれ〜早くくれ〜と足で催促してくるとか。
美味しいよね〜梨。わかるよ、わかるよ〜その気持ち
私も好きやからw(風呂上がりの冷えた梨がマイブームなう)


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(立派な豊水だこと!)


梨農家さんの1日


起床は4時半ごろ
5時ごろから牛の世話をし
朝ごはんを食べた後梨のお世話を。。。
最後また牛の世話をし帰宅
夕飯後は2時間ほど仮眠を取ったら温泉に行き
そして12時ごろ就寝だそうです。

ひゃ〜なんと長い1日だこと!!

この流れを聞くと、ほとんど寝ていないような印象ですが
トータル6時間くらいの睡眠がちょうどいいとのこと

ほ〜、昼寝3時間に睡眠7時間、下手したら9時間くらい寝れてしまう
中年なのに赤ちゃん体質な私からしたら、なんとまぁショートスリーパーな
東介さん!!

それにはこんな理由がありました。

『人が寝ている間に起きてると儲かった気がするから』

なんとまぁ!!
働き者選手権があれば、間違いなく上位入賞でしょう、その思考よ!!

人様が寝てる間に、涎垂らしてぐーぐー寝てる私とは雲泥の差やんw
厚かましく、『生きてるだけで丸儲け』と思ってる私
働こ、、、働かざる者食うべからずw


そんな働き者の東介さんの畑ではいろんな品種を育てられておりました。


幸水
豊水
二十世紀
新高
秋月
新興


こんなにも種類があるのね、梨よ。。。ただ梨とだけ呼んでてごめん。
これからはリスペクトを込めて品種で呼びます。
秋月や新興は初めて聞きました。
どんなお味なのか楽しみですね〜

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(豊水のもぎり体験させていただきました!ずっしり!)

そうそう、すごくいいな〜と思ったことは
近くの小学生が校外学習として、東介さんが授業をし
梨畑を訪問し袋掛けをしたそうです。
そしてもうすぐ収穫するそう。子どもたちの喜ぶ顔が目に浮かびます!
だって袋がけも何も手伝ってない、ただの大人(私)ですら
もぎたての豊水をいただいて、ほっぺたはち切れそうに膨らみましたから!!


もぎりたての豊水も二十世紀も
こんなに美味しいのは食べたことない!ってくらい感動しました。

もう一口食べただけで、じゅんじゅわ〜な果汁が!
梨は99%水分ですよね?ってくらいほぼ水!
ということはカロリーゼロってことでどんどん食べていいよね?w

そしてさらに感動したのは、木の下でいただいた二十世紀ちゃん
なんと樹齢85年とな!!!

これは梨業界では珍しい樹齢だそうです。

もう気分は、子どもの頃に戻り
優しいおじいちゃんの懐に入って、
美味しいもん食べてる時の幸せな雰囲気〜♡

は〜癒される。全て受け入れてもらってる感じw

まぁ、とにかくかっこいいのよ
何がって、もうオーラが!
85年生きてきたこの二十世紀の木に、最大限の感謝を込めて
カメラでパチリと撮らせていただきました。




惚れ惚れするかっこよさ
いろんな歴史を見届けてきた二十世紀ちゃん

今は21世紀で混沌としてる世の中だけど
私たちの身も心もジューシーにして
どっしりと構えて生きていきたいな、と心から思ったのであります。


10月には新高が収穫できるそうなので、またその頃にお邪魔したいと思います♪楽しみ〜ししし〜


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