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#4 ご近所に、最強すぎるワーママメンターがいる話

「子どもが3歳になるまでは母親と過ごすべき」という3歳児神話は、まだまだ神話に昇華されていないと思う。
 特に定説であっただろう世代の先輩方からは、乳幼児を保育園に預けて働くことに渋いご反応を頂くことがある。

 だから、私の「あ、この人に保育園に預けて働いてることを話したら、なんだかめんどくさそうだぞ」という高感度のセンサーが発動したら、私はさっと別の話題に変える処世術を身につけた(その方がみんなハッピー)

 先月、5ヶ月の次男を抱っこして保育園に向かっていたのも、そんなセンサーが発動しそうな朝だった。

 そこは我が家から2軒隣の、家族で事業を営んでいるお家で、先代のご夫婦がされていたお仕事を御主人亡き後、娘さん3人を中心に切り盛りされている。
 引退された90歳近い奥様も、その娘さん方もとても子供に優しく、顔を合わせる度に、「可愛いねぇ」「大きくなったねぇ」と子供をニコニコあやし、話しかけてくださっていた。

 だからこそ、まだ腰も座らない次男が保育園に通い始めたことを知ったら、ネガティブな捉え方をされるのではないかと勝手に構えていたところ、
 「あら、保育園行き始めたのね。ママ大変だけど、頑張りすぎないようにね!」と娘さんにあっけらかんと言われた。

 よく考えたら、その家の方々は自営業だから、母親が働きながら子育てをすることがきっと当たり前だったはずなのだ。
働きながら子育てする大変さを、親の立場で、そして子供の立場で、私よりもよーく知っている。
非難でも、マウントをとるでもなく、ただ純粋な応援。
まだ共働きをサポートする制度が乏しかった時代の育児を乗り越え、今なお現役で働かれている先輩方からのエールにレベルが上がった気がした。

 極めつけは奥様の一言。
「いくつになっても学び続けるのは楽しいわ。働くことができるのは素晴らしいことよね。素敵よ。」
 人生の大先輩からそんなお褒めの言葉をいただいて、もう朝から泣きそうだった。

 その後も朝ちょくちょくお会いする度に、「今日はお仕事行けそう?」「無理しちゃダメよ」「あ、今笑ったー!」と変わる変わる私を気遣い、励まし、子供をあやしてくださる。

 世代を超えた最強のワーママメンター達が近くにいる。それだけで、私は少し強くなれる。

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