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親との関係 自分を形づくったもの。

学校を卒業し、入社後しばらくして感じたことは親からの解放感だった。仕事だからといえば大概のことは何も言わなかった。残業して帰宅が遅くなっても。在学中は寄り道に非常にうるさかったため、私は自由になったと勘違いしたのだ。

実際には自由ではなかったけど、それに気づかぬふりをして仕事に没頭した。残業も飲み会も親は渋い顔をしていたのだろうが、気づいてないふりをした。将来の夢を聞かれ、親は「結婚」との答を予測していたのだろうが、私は「一人暮らし」と答えて、大激怒された、30台半ばの大人に対して。育て方が悪いと母が責められ、何故か泣く母。私はすでに直接闘う勇気も気力もなかった。愛着問題は子供の頃からずっと問題ありだったのだと今ならわかる。

当時、親と大人として闘っていたら、今の人生とは違っていたのだろうか。

親、特に父の影響力を逃れることができたのは40歳になっていた。闘病で娘に関わる余力がなくなり始めていたからだ。今しかない、と実家を離れた。

それから10年余り。未だに影響力から抜けきれているとは思えない。自信のなさはなかなか難しいなぁ。でも、もうやるしかない。

介護の必要性を生じてきた母。もう子供の頃には戻らないのだから。私は生きていける。



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