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2024年春夏のフレンチジュエリートレンド!
日本では経済不況が30年間続いていますが、フランスの時計宝飾業界は、コロナ禍が終わり、活気を取り戻しているといいます。宝飾品の製造においては50億ユーロ、時計宝飾品の輸出においては100億ユーロを超え、活況となっています。
この度、在日フランス大使館 貿易投資庁ービジネスフランス 日本事務所から、フランスの時計、宝飾品、テーブルウェア産業の発展を担う業界団体「Francéclat(フランセクラ)」が発行した、2024年春夏のフレンチジュエリートレンド情報が届きました。
創作活動に対するデジタルの多大な影響がみられる今シーズンのトレンドは、全体を「ILLUSION(イリュージョン)」と表現し、2つの大きなテーマーファンタジックな世界観の 「DREAM SCAPE(ドリーム・スケープ)」と、宝石を輝かせる光学的効果に注目した 「OPTICAL LIGHT(オプティカル・ライト)」で構成されています。
1.「DREAM SCAPE(ドリーム・スケープ)」
この最初のテーマ「DREAM SCAPE(ドリーム・スケープ)」は、植物や花々が幻想的な世界を作り上げている「FLORAL HYBRID(フローラル・ハイブリッド)」と、コンセプチュアルなフォルムで魅せる「CAPSULE(カプセル)」の2つのテーマから成り立っています。
FLORAL HYBRID(フローラル・ハイブリッド)
「フローラル・ハイブ リッド」は、私たちをフェイクとリアルが一体化したファンタジーの世界に誘います。この世界ではイマジネーションがあらゆる可能性に開かれ、植物界が頂点に君臨しています。ジュエリーのカラーパレットと発光素材の使い方で、この近未来的な物語に、優しいうっとりするような質感を与えています。
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新生の象徴である春の訪れは、自然が目覚め、その最も美しい装いを披露す るための準備を整えます。ダイヤモンドとアメジストの繊細なブーケをあしらった「Maison Artaner(メゾン・アルタネール)」のリング「Magic Topkapi(マジック・トプカピ )」、ルビーの花とピンクサファイアにエメラルドの葉をあしらった「Sophie d’Agon(ソフィー・ダゴン)」のネックレス「Camélia (カメリア )」など 、花のモチーフがジュエリーを彩ります。また、「Alix Orieulx(アリクス・オリウー)」は、同じグラフィックスタイルを、モノクローム・パレットで表現しています。
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もう少し季節が進んで日差しが強くなると、「Mariusse et Bonnet(マリウ ス・エ・ボネ)」のリング「Ostara(オスタラ)」のように花が咲き乱れます。18Kのピンクゴールドで作られた一束の花は、ダイヤモンドの輝きとルビーの温かみのある色合いを組み合わせています。
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「Les Néréïdes(レ・ネレイド)」のテーマも「光」。ファセットガラスが光を取り込み、微妙な反射を生み出す「Soleil Levant(朝焼)」のペアドルムーズピアス。「Rosa Maitea(ローザ・マイテア)」は、深みのある色調の作品で目を惹きます。リング「Tourbillon(トゥールビヨン)」は、リサイクル・ダイヤモンド、スピネル、ガーネットを組み合わせ、虹色の輝きを表現しています。
「CAPSULE(カプセル)」
2つ目のセクションは「CAPSULE(カプセル)」と題され、カーブのあるフォルムやボリューム感をフィーチャーするなど、異なる方法で空間を表現しています。さまざまな球体や泡、カプセルによるコンポジションを共通項としたこれらの変幻自在のジュエリーには、デザインの自由さが感じられます。
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ジュエラーによっては、このラウンド形状の官能的な魅力に惹かれて、パー フェクトな整列配置を追求しています。ジュエリー・メゾン「Mathon(マットン)」は、リング「Reflet de Lune( ルフレ・ド・リュンヌ)」とペンダント・イヤリング「Lune(リュンヌ)」で、ブルーラッカーとイエローゴールドのツートンカラーの球体にブルーサファイアを散りばめた一連の円と組み合わせることで、この魅力を表現しています。
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このシンメトリーの追求は、ブランド「D1928」がラピスラズリのボールを18Kのホワイトゴールドのラインで固定したリング「Coco Beach(ココ・ビーチ)」や 、「La Duchesse Aux Pieds Nus (ラ・デュセス・オ・ピエ・ニュ)」の自由に動く3つのタヒチ真珠にも感じられます。
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円は創造性を駆り立てる力であり、あらゆる数値実験に適しています。「Marcel Robbez Masson(マルセル・ロベス・マッソン)」のペンダントでは、円は単独でグラフィカルなスタイルを醸し出し、「Jeanne Charpentier(ジャンヌ・シャルパンティエ)」や「Maison Artaner(メゾン・アルタネール)」では、クローズド・セットのリングを優雅に飾りま す。「Liko by Kouali(リコ・バイ・クアリ)」では、リング「Sankofa(サンコファ)」のボディと中央の円形モチーフが、ゴールドメッキ ヴェルメイユの一片と融合し、デザイナーの出身地であるコートジボワールの文化を象徴しています。
2. 「OPTICAL LIGHT(オプティカル・ライト)」
「OPTICAL LIGHT(オプティカル・ライト)」といった光を主役としたこのテーマでは、近未来的なテイストを醸し出す「FLUID PUZZLE(フルイド・パズル)」と幾何学的要素で新たな視点をもたらす「ANGULAR(アンギュラー)」の2つの流れで展開します。
「Fluid Puzzle(フルイド・パズル)」
「オプティカル・ライト」のトレンドのひとつ「Fluid Puzzle(フルイド・パズル)」というテーマは、グロー バルな没入体験への最初のリンクであり、光が主役を演じます。それは、近未来的なジュエリーを輝かせ、それらを際 立たせるように波打つ光輪を作り出し、半透明の素材を透過します。
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「Mathon(マットン)」のリング「 Écaille(エカイユ)」は 、無造作なグラフィック・スタイルで、カラーラッカーの力強さがホワイト・ダイヤモンドの鮮やかさとマッチしています。光り輝くガーネットとジャスパーを組み合わせた 「Ad.Ornem(アドルネム)」のアール・デコ調のトワエモワリングでは、半貴石と硬質石が見事に肩を並べています。また変わって「Atelier Paulin(アトリエ・ポーラン)」は、レインボー・サファイアのグ ラデーションのブレスレットで、虹の色彩の豊かさを表現しています。
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一方「Anaïs Béard(アナイス・ベアール)」は、建築モニュメントからインスピレーションを得た彫刻的なジュエリーのコレクションを発表しています。シルバーメッキの真鍮、または上質な金メッキを施した真鍮で作られたイヤリング・シリーズの出発点ともなる作品は、冒険的なラインと光の戯れを生み出す反射面が特徴です。ミニマルなエレガンスを追求することで、光がより自由に動き、作品を引き立てます。
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「La Brune &La Blonde(ラ・ブリュヌ・エ・ラ・ブロンド)」では、ミニマルなデザインのリング「Funambule(フナンビュル)」に3石のダイヤモンドが軽やかに動きます。繊細なバランス感覚です。
「ANGULAR(アンギュラー)」
幾何学を中心に据えたこの最後テーマには、新たな視点をもたらすデザインを取り入れたジェエリーが集まりました。「Jolly Bijou(ジョリー・ビジュー )のリング「Otto(オットー)」の斜めのアングルのように、デザインに角度を取り入 れ、バゲットカットのブルートパーズがあしらわれています。
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スクエアをテーマとしている「Skalli(スカリ)」は、「Pure Icon(ピュア・アイコン)」モデルの中でそれを強調しています。また、「La Duchesse Aux Pieds Nus(ラ・デュセス・オ・ピエ・ニュ)」は、チャネル・セッティングのダイヤモンド をあしらったダブルフィンガー・リングに、この幾何学的な形状を採用しています。
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「Lorenz Bäumer(ロレンツ・バウマー)」のリング「Jardin Enchanté(ジ ャルダン・アンシャンテ)」は、アメリカの建築家であるフランク・ロイド・ライトが設計した有名な「落水荘」へのオマージュです。作品のボリューム感とともに、 まるで高貴な滝のような錯覚を生み出し、グリーントルマリンとダイヤモンドの輝きがターコイズとカルセドニーに反射し、まるで水面に降り注ぐ陽光の ようです。
以上、2024年春夏のフレンチジュエリートレンドについてご紹介しました。気になるトレンドがあったら、ぜひチェックしてみてくださいね!
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