自分の傷をベースに人生を切り開く。

人には見たくない過去・封印しておきたい過去が何かしらあると思うんですよね。

私の場合、それが高校時代で、深い深い傷となって残っていました。最近まで。
（3年間自己否定をし続けなければならない環境と、顧問の先生の言葉で、サッカーを素直に楽しめなくなった。もちろん自分が悪い面もたくさんあり、全てが外部環境のせいだとは思ってない。）

24歳でサッカーを辞めて、26歳で起業し、自分で仕事をスタートさせ、いろんな知り合いができました。
その当時仲良くしていた知り合いがお繋ぎしてくれた守護霊などが視える方に言われたんです。
「まだ学生時代の怒りのような、赤い炎のようなものが心の中に残ってる」って。色々と言い当てられたので結構驚いたのですが、その心の奥にある赤い炎のようなものに向き合ってみたらどうかと言うんですね。

私の中で、高校の頃経験したつらーい思い出を引っ張り出して、再度向き合うことはエネルギー使うし、もうしたくないわけですよ。また傷つくし。

でも、その人が言ったこと何ヶ月かずっと引っかかってて、そしたらたまたま仙台でサッカー教室する仕事が入ってしまって、「これは先生に会ってこいってことか？」と思い、実際仕事が終わって帰る前に寄ってみたんですよ、母校に。

高校時代が全て暗黒だったかといえばそうではなく、楽観的に楽しめる人間だから嫌なことあっても楽しさを探して過ごしました。
友達とは仲良しだし感謝しています。結局1番の引っ掛かりは顧問の先生だったんですよ、私の場合。

だから、会いに行ってみるか。と。

そのね、再会する瞬間まで、偉大な大人で何度も全国優勝をしているチームを作り、何人もなでしこジャパンになる選手を生み出している、とにかくすごい人なんだ。って思ってたんですが、久しぶりに私が挨拶しに行ったら「なんだお前」って言われて「いや、なんだお前じゃねーだろw」って思ったわけ。笑

その瞬間よくわかんないけど、母校にいた頃からの呪縛から解放されたかのように心が軽くなって、笑
まじどうでもいいわって思えたんだよね。苦しかった記憶や過去に対して。

何に縛られて、何のルールを基準にしてて、何を尊敬していたのかわからなくなったんですね。

結果、私という人間は先生にとって「なんだお前」程度だったんだってわかってスッキリしたんです。（本当のところはそんな知らんけどw）

守護霊が視える人の言葉にあった、赤い炎のようなものが、帰りの飛行機の中でスーッと消えていった感じがしました。
赤い炎はもう仙台に置いてきましたYo。

人生って、知らず知らずに、誰かに縛られているんですよね。
自分の意思関係なく、何かよくわからないものに。
でも、その傷が、必ず何かを教えてくれる。何かを与えてくれる。自分と向き合うチャンスをくれる。

こうして、仙台に行ってから、高校のルール・先生のルールにいまだに縛られていたんだと、生活の中で何度も何度も思いました。発見がありました。
誰かにずっと監視され、「良い人間でいなきゃいけない」と言う考えに縛られ、何かをするにも罪悪感を持ち、何年も過ごしていた自分を知りました。

結構辛かったみたいです。
いつまで経っても自分を認められない。自分がやっていることは必ず誰かが否定してくるんじゃないか。やりたいことをやるにも誰かの許可がいる。誰かの監視がある。
努力してもしても誰にも評価されない恐怖。その努力は意味がないと罵られる恐怖。お前には価値がないという潜在意識にまで刷り込まれた言葉。

でも、それでも、自分の可能性を信じていたいという心の奥底の叫び。

赤い炎を癒せたことで、出会えた自分の本当の意思。

自分の過去の傷にこそ、本当の自分が隠れていると、それでやっっとわかった。

「本当の自分を生きよう！！！！！！！」

その頃、心にそう決めました。
見たくない過去、触れたくない傷、封印したい経験、悲しみ、怒り・・・
それってみんなが持っていると思うけど、封印しすぎて忘れてしまってる人もいると思う。それこそ根深い。癒しにくい。

それでも、本来の自分の人生を生きるためには必要なこと。
感謝して向き合ってほしいなって思います。
その傷は、過去は、あなたの人生を作り出す、大切な要素だったから。

自分でもそう思う。
高校の頃、深く傷つけられたから、今のQUEENSがある。
誰も傷付かず、みんなが平等にサッカーを愛せる、そんなクラブを作れたのは、あの頃の心無い言葉たちのおかげですからね。
サッカーが下手だと言われ続けた私でも、上手い選手を育成することは可能なんだよ。幸せなクラブを作ることは可能なんだよ。サッカーの上手い下手は、人生にはあまり関係ない。

ちょうど「メンタルモデル」と言う本を読んで、私の過去の経験について書きたくなりました。笑

ゆかさる