2019年まえゆかのオススメしたい本10選
こんにちは。まえゆかです。
2019年に読んだ本は265冊。
その中でまえゆか的に面白かった本、おススメしたい本を10冊ご紹介します。
ピックアップしてみると、自分の関心に偏りがあるな、とは思うのですが。笑
もし読んだら感想教えてもらえたら嬉しいです^^
1.ましろ日 全7巻/香川まさひと・若狭星
広島を舞台にしたブラインドマラソンを中心としたのお話。
スポ根な話ではなくって、ブラインドマラソンをきっかけとした視覚障害のある方をとりまく生活の表現がリアルです。
周囲の人たちもそれぞれいろんな葛藤を乗り越えながら、広島という街で生きる姿を描いているのがとっても良かったです。
完結しているのでぜひ読んでほしい!
2.デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士/丸山正樹
両親が聴覚障がい者で日本手話を操ることができる「聞こえる人」である主人公が、手話通訳士として関わった刑事事件で徐々に過去の事件が明らかになっていく社会派ミステリー。
ろうコミュニティの特徴や手話の違いなど、新しい気づきが多い。
ドラマ化してほしいくらい面白かった!
3.宇宙兄弟 完璧なリーダーはもういらない。/長尾彰
仕事ではチームワークに悩んだ2019年。
積読にしてしまっていたのですが、もっと早く読めばよかった!!と思った一冊。
自分の抱いていたリーダー像は、うまくいかなくて当然だったなぁと反省し、復職したら生かそう!と思う内容でした。
4.いい子をやめれば幸せになれる/山下悠毅
2019年最後の一冊として読んだ本が大当たりでした。
うつ病で治療中の私は、いろんなセルフカウンセリングの本を読んでいるのですが、自分が苦しめられている【完璧主義】の考え方を緩くするための見方、ワークなどがとても取り組みやすいし理解しやすい!
うつ病とかでなくても、恋愛がうまくいかないとか、なんとなく仕事がしんどい、と思う人にも役立つ考え方がたくさん。
ライトに読めるのにすごくためになるので、ちょっと悩みがある人にオススメ。
正直、私は転院前の病院に半年通うよりもこの本一冊読んだ方がためになったんじゃないか、と思うくらい収穫が多かったです!
5.美容は自尊心の筋トレ/長田杏奈
美容ライターさんの美容のことだけじゃないエッセイ。
女性の美容に関する流行のスピードは速い。スモーキーカラーが流行ったり、オレンジが流行ったり。
セミマット肌が流行ったかと思ったらつや肌が流行ったり。
眉毛の形も年によって変わってくるけれど、そのたびに「自分には似合わない」ものに出会って苦い思いをする…という経験をしながら、どんどん自分に自信を失っていました。
流行りに乗れない、おしゃれになれない、可愛くなれない。
でも、美容ってそうゆうものではなくって、自分をより満たすものだということをこの一冊の中で伝えてくれる本で、読んでから自分が嬉しくなる美容に取り組めるようになりました。スキンケアからメイクアップまで、女性は毎日向き合うものだからこそ、楽しく満たされる気持ちで行えると幸せだなと思います。
6.私とは何か/平野啓一郎
うつと診断される前から、無気力で困っていた時に読んで、自分の課題がクリアになった本。
その時の私は仕事の場面での「分人」が9割以上を占めていて、そこでつまづいたことで何もかもがうまくいかないと感じてしまっていたのだけれど、同じくらいの時期にコルクラボに入って、職場での自分とコルクラボでの自分、家族との自分、など分人を意識的に持つことで少し気持ちが楽になりました。
7.もう一つのワンダー/R・J・パラシオ
友だちにオススメされて観た映画「ワンダー」。現在Prime Videoに入っているのでまだ観てない方はぜひ!
この本は、そのワンダー(原作)のスピンオフ版。主人公オーガストに関わる3人の子供たちのそれぞれのストーリー。
スピンオフ版の1人は原作にしか登場しないキャラクターですが、映画でいじめっ子として登場するジュリアン、そして優等生のシャーロットの背景を知ると、子供ながらにいろんな葛藤があるのだとわかって、よりワンダーが作品を通して伝えたかったメッセージを強く理解できます。
インクルーシブ社会とか言われている中で、実際問題どうなんだ、というところをリアルに描いていて、その心の動きを知れることってすごくいいなと思いました。
個人的にはシャーロットの姿に自分が重なって、成長していくシャーロットに自分も励まされた気持ちになりました。
8.それでも、母になる: 生理のない私に子どもができて考えた家族のこと/徳瑠里香
32歳独身の私は漠然と将来に不安を感じていたけれど、この本の中で様々な家族の形を知ったことで、自分がどこかで「正しい家族の形」に囚われていたなということに気付きました。
様々な愛の形があっていい、と思えたことで、今の家族の形を大切にすることもできると思ったし、結婚していない自分に対する引け目のようなものも軽くなった気がします。
自分なりの家族の形を考えるきっかけになる本でした。
9.こども哲学ハンドブック 自由に考え、自由に話す場のつくり方/こども哲学おとな哲学アーダコーダ
手前味噌ですが、理事を務めるNPOから出版した本。
哲学的思考が教育現場でもビジネスの場面でも注目され始め、哲学対話に対する世間の関心が高まっているので、子供向けの対話の場の作り方をシンプルにまとめた一冊。
こども哲学おとな哲学アーダコーダでは、不定期でこども哲学ファシリテーター養成講座を開催していますが、募集と同時に定員になってしまうので、興味のある方はこちらの本を手元に実践していただくことができます。
家庭でのお子さんとの対話にも生かせるヒントがあります。ぜひ!
10.断片的なものの社会学/岸政彦
マイノリティを研究する著者が調査を通して出会った人たちの中で、論文にはまとまらないけれど実は重要なエピソードだった、というものがまとめられた本。学術書かと思ったけれどエッセイ調でとっても読みやすいです。
インタビューによってその人の人生の断片を垣間見ることでより深く相手を知ることで少し近づいたように感じると同時に、超えられないマイノリティとマジョリティの壁というのを改めて強く感じる内容で、とても考えされるポイントの多い内容でした。
ダイバーシティをテーマに考える私にとって、マイノリティとマジョリティの壁をなくすことを目的とするのではなく、共存する方法を模索することが重要なのだと改めて考えるきっかけになった作品でした。
以上!
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