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モチベーションと不安のはざま/わたしのcotree習慣

1月末にCotreeのオンラインカウンセリングを利用した。
11月から始めて、毎月1回、同じカウンセラーさんにお願いしている。
今回で3回目。

オンラインセッションが始まる前の緊張感はほぼなくなって、簡単に前回からその日までの状況を共有して、本題に入っていく。

今回は別に大きな問題があったわけでも、何かに大きくつまづいているわけでもない。

ただちょっと、モヤモヤ感を晴らしたいなと思っていた。

モチベーションと抑える気持ち

会社員と研究員とNPOとフリーランスと。
外向きには3足のわらじっていっているけど、実際には4枚の名刺と5つのポジションを持っていて、コロナの影響も受けながらてんやわんやしている毎日。

でも、何かに追われているような感覚はないし、過度に負荷がかかっている状況でもない。
自分なりにコントロールできていると思うし、何よりも仕事自体が楽しい。

だから、コンディションとしては全然悪くない。

もっと期待に応えたいと思うし、もっと仕事で成果を上げたいとも思う。
もっとできることはあると思うし、もっと評価されたいとも思う。

でもそうすると必ず頭の中に、もう一人の自分が表れてしまう。

「眠れなくならない?」
「これ以上やると、ご飯食べられなくなるんじゃない?」
「今はできると思うかもしれない。でも1か月もつの…?」

自分のキャパを超えた時に、また1年前の状況に戻るんじゃないかって思って、当時のしんどさを思い出して冷や汗が出る。

目の前にタスクがあって、それを自分がやるといえばチームの役に立てるとわかっていても、「やります」と言い出すことができない。

全然成果を上げられていなくって、自分がかっがりされているんじゃないかと思ったりもする。
うつになる前は、仕事に対して常にアドレナリンが出ていて、高い壁のある業務も熱意をもって取り組めていた。

その熱意が今、どこにもない。

仕事は楽しいけれど、以前はアドレナリンが出ていたような仕事を目の前にすると、不安でいっぱいになる。

"あの頃の私に戻れない”という不安

カウンセラーさんは、今の私は以前よりも「サインに気づけるようになっている」と評価してくれた。

自分のリミッターが振り切れる前に察知できることはいいことだと。

それは、前に通院していた時のカウンセラーさんにも言われた。
自分でもいいことなんだと思っている。

だけど、どこか寂しさに近いような気持ちもある。

もうあんな風に夢中で仕事をすることはできないんじゃないか。

不安ももちろん抱く。

その頃に出会って、その頃の私の能力を期待してくれた人たちに、がっかりされるんじゃないか。
なんだ、こんなもんかって思われてるんじゃないか。

過去の自分よりも圧倒的に少ない業務量と行動しかこなせなくって、自分自身が一番自分にがっかりしていた。

もう、あの頃の私には戻れないんだろうか・・・。
私本来の魅力って、失われた状態にあるのかな…?
今の私に価値はあるのだろうか。。。

うつになる前の自分と今の自分を比べて、できていないことの多さに愕然としていた。

今じゃないだけ

カウンセラーさんに2つ質問をされた。

「今の自分なら、前と同じ働き方はできる?」

冷静に考えてみても、できないと思う。
仕事自体は週5だったけれど、土日もイベントや試合に顔を出し、TVでパラスポーツを取り上げる、本が出てるとなったらすべてチェックして、Google Alertでネット上の記事もすべて目を通し、勉強会に参加するのも何をするのもすべて仕事と関連づけないと気が済まなかった。

自分だけの時間軸で見れば、365日24時間、仕事のことしか考えていなかった。

だからこそ、うつになったんだと思う。
それだけがすべてになって、少しの時間も気を緩めることができなかったから、こなした業務量と行動範囲はとても広かったかもしれないけれど、すり減っていくような働き方になっていたと思う。

同じ働き方をしたいわけではないんだ。

「期待に応えてないっていうけれど、誰かに直接言われたの?」

ここ最近のことを思い出してみる。
でも、思い当たる人はいなかった。

がっかりされているんじゃないかって、思って苦しんでいた。
実際にそう思われているのかもしれないけれど、事実として直接非難してきた人がいるわけじゃない。

責めているのは私自身であって、誰も今の私に文句は言ってない。

「今じゃないだけなんじゃないかな?」

働き方を変えたのは昨年の4月。
まだ8か月しか経っていない。

研究員の仕事は年度単位契約だけど、会社員の仕事は正社員だし、そもそも1年以内に大きな成果を上げないと辞めさせるって言われているわけでもない。

長いスパンで物事をみて、これから数年間で成果を出せばいいのでは?

評価する期間を短く設定していたからこそ、苦しみが大きかったのかもしれないといわれると、確かにそうだなぁと思う。

カウンセリング3回目だけど、悩んでいる時って本当に自分の視野が狭まっているなと気づく。

これから先、体調に対する不安が減っていったら少しずつ仕事の熱意とか戻ってくるんじゃないかな?

って言われて、すごくホッとした。

今の私は、モチベーションと不安のバランスが悪くって、モチベーションはあるけれど、それ以上に不安が大きい状況。
なんだかんだと通院から卒業したのは昨年8月で、まだ半年しか経っていない。

自分の中で、モチベーションも不安も、どちらも焦りを助長していたんだと思う。

約50分のカウンセリングの中で、言葉にしながら少しずつ自分の立ち位置がわかって、揺らいでいるモチベーションと不安の中にいることがわかっただけで、何とかなりそうだって気持ちにもなってきた。

今すぐには、私は私の理想とする動きはできないんだろうけれど、いつか訪れるその日に向けて、今はコンディションを少しずつ元に戻していく時間だと思えば、焦っていた時間もポジティブな気持ちで受け止められるようになった気がする。

モヤモヤは形になれば丸めて捨てることも、布で覆い隠すことも、手に取ることもできる。

また来月、モヤッと感を聞いてもらってすっきりさせたいなと思う。


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