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〇〇を忘れて、浮き彫りになったもの。

朝から助産院の検診で癒されて
ほくほくした気持ちでそのままお買い物へ。

今日は無印良品で前から買いたかったもの買って
食材の買い出しして
帰りはお気に入りのパン屋さんでパン買って
在宅勤務の夫と2人で食べるんだ。

なかなか忙しいけど
好きなお店に寄れる。ワクワク。

無印でお目当てのものをカゴに入れ
キッチン用品売り場をうろついて
セルフレジへ。

商品をスキャンして
さて、カードで支払お…


…ん?
…あれ?

…お財布が…ない。

妊婦の頭とは思えないスピードで
記憶をさかのぼる。

そうだ。昨日と今日とで
持ってるバッグが違う。
朝、寝坊したのもあって
検診に必要なものだけ詰め込んで
出てきたんだった。

支払いのキャンセルボタンを押し
商品を棚に戻して
お店をあとにする。

脳内では
「財布を忘れて、愉快なサザエさん〜♪」
の歌が流れている。

コンビニでお金降ろして、また戻ってくるか…。
…いや、だからキャッシュカードも
お財布の中だってば。
自分で自分にツッコミを入れながら

「帰るしかないね」
と車のエンジンをかけた。


お財布がないわたし、
めっちゃ無力。

家にはお金はあるのに。
銀行口座にだって、お金は入ってるのに。
手元にお財布がない。それだけで
買い物はおろか、
100円のジュースを買って一息つくことすらできない。

「お財布ないわたしって、無力だなぁ」
そんなことを感じながら、
運転していて、ふと思い出す。

「そういえば、この前の金曜日、
旦那さんがガソリン入れてくれてたな。
これで、途中でとまることなく家までは帰れるな」

家に着き、また気づく。
「そういえば、免許証もお財布の中だった。
事故を起こすことも、事故にあうこともなく
家に帰ってこられて、よかったな」

家に入り冷凍庫をあけると
パルシステムで注文した
ハンバーグと魚を発見。

「そうだ、お昼はこのハンバーグで
夜は魚にすればいいんだ。
冷蔵庫の野菜も残りわずかだけど
なんとかなる。」

結局お昼は夫と2人で
美味しいハンバーグにありつけた。

下手したら、いつもより豪華なお昼…笑


スルーしていた「ありがたさ」

財布を忘れて、買い物はできなかった。

でも車はガソリンいっぱいで
私は事故にあうこともなく家に着けて
今日食べるものも、冷蔵庫にあった。

全て、ありがたいこと。
でも、日常だとスルーしがちで。

普段、手元にお金があることも。
そのお金で物が買えることも。


お財布を忘れたことで、
そんな「ありがたさ」が
浮かびあがってきたのだった。

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