見出し画像

さまざまな産地のお塩のエネルギーの違いを感じて、お料理を楽しむ

以前紹介したことのあるフランス三大塩の一つであるカマルグの塩

この記事を書いた時にはまだよく理解してなく塩の真珠と書いていましたが、カマルグはフルール・ド・セルと呼ばれる塩の花でした。

フランス三大塩というのは、次の3つ

○ フランス西海岸・ブルターニュ地方の「ゲランド」

○ 南仏プロヴァンス地方の「カマルグ」

○ ゲランドの南方沖合に浮かぶ「イル・ド・レ(レ島)」
まだこのお塩には出会ったことがなく、検索してもほとんど出てこないんですよ。

以前にカマルグの記事を書いた時には、牛肉を食べてなかったのですが、今では食べるようになったのでお肉を食べる時には欠かせないお塩

カンパーニュをオリーブオイルとお塩で食べる時にも必須ですね。

カマルグのお塩は、古代ローマから続く高品質な塩で、カマルグ湿地帯で古代ローマから盛んに塩づくりが行われてきているそうです。

南フランスのカマルグ地方には約10万haにも及ぶ湿原地帯が広がっており、その塩田に地中海の海水を引き、春から夏にかけて太陽と風の力で濃縮される事で、濃厚で力強い味になるとのこと

海水を蒸発させ手作業で採取するという伝統的な手法を守って作られた自然海塩で、その中でも最初に塩田の表面に現れた繊細な結晶を丁寧に手作業で収穫したものが「Fleur de Sel(塩の花)」

この作業をする人は限られているそうなので、コルクの蓋に貼ってあるシールにはこの塩職人のサインが入っているのですが、いくつか終わったものを残しておいて見比べたら違う名前でした。(見出し画像に使ってる写真を見てみてくださいね。)

カマルグの塩田は、収穫直前には塩分濃度が高くなることにより藻の仲間ドナリエラが繁殖しカロテノイドを大量に産出するため水面がオレンジがかったピンク色に染まるそうですが、製造過程で白く変化するらしく、精製しなくても真っ白なんだそう。

ちなみに、同じデザインのパッケージで細長い筒状のものもあるのですが

これはちょっと場所が違うところの塩田で、水底に沈んでいるきめの粗い塩

袋のものもあって私はまだ使ったことないのですが、同じように塩田の水底に沈んでいるものらしく、セルファンとの違いはカタチが不揃いのもののようです。

私がお塩に興味を持つようになったのは、能登半島を車で走っていた時に塩田の前を通りかかったのですが、引き戻されるように引き寄せられて立ち寄った塩の駅でした。

この時購入したお塩を使い始めたら、はじめてお塩が美味しい!と感じたんですよね。

特にここの焼き塩

時期的にどっちだったか忘れたけど、多分この時より前だったかな?伊勢の二見浦にある岩戸館というお宿に何度か宿泊したことがあったのですが

ここの女将が塩作りをしてて、伊勢の海水と山からのお水の両方が混ざっているお水を薪で炊き上げてる岩戸の塩のお話を伺う機会があったんですよね。

これ以来、はじめての土地へ行くと道の駅でその土地のお塩があると買うようになっていろいろと試すようになりって、以前は国産にこだわっていたのですが、このカマルグのお塩を知ってからはお料理によって分けるようになりました。

ワインとも似てるなぁ〜

もちろんその年の気候とかにも影響されるけど、ワインも畑が山側なのか?海側なのか?によって同じブドウでも全く違ったものになりますよね。

カルパッチョには結晶のカタチをしたこのお塩がおすすめ

どれが一番なのか?!ではなく、それぞれのエネルギーや味の違いを感じながら、お料理をすると楽しくなるので、ぜひ試してみてくださいね!

いいなと思ったら応援しよう!