イヤフォンを忘れる日。
職場にイヤフォンを忘れて、家に帰宅したときの絶望感はとても大きい。ましてや次の日が休日だったらなおのこと。
私は外出する時や、家の中でもほとんど音楽を聴いている。他にもテレビやYoutubeを流しながら作業をする事が多い。無音の空間で過ごす事はほとんどないんじゃないだろうか。
今思うとそれは、私が一人暮しを始めた頃からだと思う。最初は一人で過ごす事の淋しさからだったけれど、それは徐々に日常となり今に至っている。
そんな私がイヤフォンを付けずに過ごした1日。
家の中ではスマホのスピーカーから流せばいいけど、外出中はそうはいかないので何もない状態で出掛ける事に。
バタン、カシャカシャ。
いつも家を出る前にイヤフォンを装着した状態で扉を開けるので、この音に改めて気づく。
意外と扉が閉まる音って大きかったのね。
出勤の時は朝早い時間に家を出るし今度から気をつけよう。
最寄り駅へと向かうといつもの道を歩いていると、すずめの鳴き声や風で葉が揺れる音、小さな子供とママさんのたわいもない会話が聞こえてきた。
住宅街に流れるなんでもない日常の音。
なんだか新鮮な気持ちになった。
それだけじゃなく、いろんな思考が頭をよぎった。仕事のこと、家族のこと、今度の休日は何をしようか、とか。
いつもだったら音楽を聞きながら歩くだけの道がなんだか有意義なものに感じた。駅までたった10分ちょっとの時間なのに。
そう言えば最近、何も考えずに無気力で過ごしていたなと思う。日々はつつがなく過ぎているけど、どこか停滞してしまっているような。
今の仕事(また今度詳しく書きます)を始めてすぐの頃は、毎日必死で過ごしていたけど今はどうだろう。あの頃の熱量はちゃんとあるだろうか。
いつのまにかイヤフォンやスマホなど、現代の文明の利器に頼りすぎて、そんな思考を止めていたんだと気づかされた。自分がちょっと悔しい。
でもそう思えた自分をちょっと褒めてあげたい。
イヤフォンを忘れるのも悪くないじゃないか。
たまには「イヤフォンを忘れる日」をつくってみようと思った話でした。
どうでもいいことだけど
そう言えばイヤフォンなのかイヤホンなのかどっちが合っているんだっけ?
あとでグーグル先生で調べてみよう。
あ・・・・・
やはり文明の利器には勝てん。不覚。
由佳
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