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パキラと振り返る半年。

我が家の卓上カレンダーにはいろんなスケジュールや記念日が記されているのだが、毎月4日はパキラの日と呼んでいる。私が初めて観葉植物を購入した日だ。パキラと出会ったのは今年の2月4日。この子をお迎えした理由は前々から観葉植物に興味があったのと、運気を上げてくれる観葉植物だと聞いたからだ。

今年の初めに占いをやってみようと思い、某赤い仮面と帽子を被った有名占い師さんの本を読んでみた。するとなんと今年は最も注意が必要な乱気の年だと書かれていた。興味本位で占っただけなのに読めば読むほど背筋が凍る。今年一年を良く過ごせる様にと買ったつもりが、まさかの結果である。

そこで少しでもいい運気が入れば良いなと思い、前々から興味のあったパキラをお迎えしたのだ。毎日心を込めて葉水をかけて、気合いを入れて挑むことがある日は、神社のごとくパンパンと手を合わせお祈りすることもある。側から見ればちょっと変な人かもしれないけど。

そんなパキラが我が家に来てから約5ヶ月。
最初の頃は枝が3本ほどしかなかったのに、今ではスクスクと育って2倍以上に枝分かれして大きく成長を遂げている。今年もあっという間に半年が経ったが、この子と過ごしていると時の流れをとても感じる。お迎えして特別良いことがあったと言われると何とも言えないが、何事もなく過ごせていることが一番良いことなのかもしれない。

パキラの葉が大きく成長するにつれて、日々自分も成長できているのかと考えさせられる。私は自粛期間を経て立ち止まることの怖さを知った。昨年の初めに自分の働くお店が2か月ほど休業し、その後の予約がごった返し、今年の初めくらいまでずっと繁忙期の様な日々を送って来た。だが自分はどうだろう。仕事の忙しさと自粛で家を出られないことが重なり、休日もボーッと過ごす日々。でもそれはただの言い訳にすぎないと思った。行動できないんじゃない、行動していないだけだ。立ち止まればそれ以上の成長はないのだから。動き出すきっかけをくれたのはパキラのおかげだ。部屋の窓から照らされる光に向かって健気に葉を伸ばしている姿を見て、ふと自分が滑稽に見えた。

今年も残り半年。きっと大きな変化はないと思うけど、何気無い日常をより良くできる様に過ごしていきたいと思う。1歩ずつ確実に前に進んで行こう。

由佳

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