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NFTアート専用のXを辞めました【NFTの構造とは】

こんにちは。
SNS(ソーシャルメディア)は何を使っていますか?
それとも全く使っていませんか。

私はメジャーなところは一応アカウントを持っていて、XをはじめInstagram,threads,最近はLinkedinも開設しました。

ですが最近は文字ツールのSNSに疲労を感じていてXとthreadsは休養していたのですが、2年半ほど利用していたXは幕を閉じることにしたのです。

今回はそのお話です。

前提として私は商売する画家です

なぜ商売画家は煙たがられるのか

なぜなら日本には金は汚いものだという固定概念があるからでしょう。

ですが私は制作物をお金という対価をいただいて渡していくお仕事をしています。

これは最初からフルオープンにしておいたほうがいいかなと思っていることでした。

アートを好む人には、アート制作とビジネスは切り離してほしいという意見を持つ人が少なくありません。

ですがそういって煙たがる人が目立つようになったのは、おそらく画家が個人プレーできる世の中になったからではないでしょうか。

世の中にフリーランス、副業、個人事業主となる人が増えて、画家も自分で戦略を立てて絵を売れるようになりました。

でもまだ黎明期。

時代が変わる時にはかならず意見の対立は起こるもの、そう思っています。

制作と販売活動の割合は1:9

問題はすでに私の絵を買ってくださっている方、これから検討してくださる方への発信をどうしようかということ。

実際のところ絵の制作と販売活動の割合は1:9くらいで、ものすごく大変です。

なぜなら絵はニーズがつかみにくく、場合によってはお客様の購入検討リストから外されやすいから。

だからこそたくさん本を読んだり、YouTube、インターネット、最近はChatGPTも駆使してマーケティングというものをします。

リサーチも時間の許す限り続けます。

なのでその結果がようやく実ったら、今度はその経験談を同業者へシェアしたくなるんです。

これはよくある現象ではないでしょうか。

先日threadsでは成功者がノウハウを隠すことにも揶揄されていたので、今はなにをやっても野次は飛ぶのかなとも思いますが…

こういった貴重な経験は、有料にしてでも自分の商材としたくなるもの。

今はコンテンツ時代で自分の経験を商品にできる世の中ですから、成功体験は貴重です。

ここでファンはバッサリ分かれるのかもしれませんね。

そうなると、生涯商売人である画家の自分を好いてくれる方が私のお客様になるのかなと思います。

NFTを構造化してみると

NFTビジネスとは

NFTアートと一般的なアート作品は購入される目的が異なります。

NFTアートはインフルエンサーを中心に巻き起こるビジネスで、顧客が買いたいのはステータスです。

前提として、ビジネス、つまり商品というのは顧客の悩みを解決するもの。

となると必然的に、アーティストはコレクターのステータスを満たす作品を売らないといけません。

悲しいですが作品の中身は何でもいいんです。

自分自身が注目されるブランドであること、もしくは買い手に資金があるということを証明できること。

アートオークションの仕組みと同じです。

誰が売って誰が買ったかが明確にわからないといけないのです。

コレクターはいくら払ったか?

アーティストは何個売っていくら儲けたか?

供給が需要より上回っていないか?

作品はコレクションの何割がセカンダリにでていないか?
(これはコレクションタイプにおける価値観)

こういったデータが購買意欲につながります

そのためにもサイトの入り口には必ず数字が表示されています。

アーティストは酷なことにこの世界で勝負していくので脱落者が多い。

それはそれでいいでしょう。

ですが市場が劣悪な中で粘るのは健全ではないと思います。

そして注目すべきポイント。

NFTとは「非代替性トークン」と和訳され、「アート」とは限定されていません

トークンはモノと考えることができ、2Dのアート作品である必要はないのです。

なので著名人のツイート(ポスト)のNFTが高額で売却されたこともありました。

ツイッター時代のツイッター社、第一号ツイートもNFTとして売却されています。

NFTアートを「観賞用に買っている」と言って収集するコレクターもいますし、「応援のためのに買っている」というコレクターもいます。

しかし、買った人と売った人、そして値段および個数は公にしないといけない時点でNFTなのです。

NFTアカウントは辞めざるを得なかった

実は原画販売に踏み切ったのは、仲良くしていたNFTグループで陰湿な嫌がらせに遭ったことでした。

ちょうどその時期は自分のデジタルイラストに行き詰まっていたので、今となっては弱みをつけこまれて必然的に遭遇したとも解釈できます。

15万円払って買ったiPadは数ヶ月開いていません。

2000人いたXのフォロワーはほぼ100%NFTつながりで成り立っていたので、アナログ(英語ではフィジカル)発信に切り替えてもでききれませんでした。

アナログの発信をしても反応はなくフォロワーは減るばかり。

ストレスがかからないわけはないです。

そして毎日毎日、アプリを開けば滝のように流れてくるのは他人のセールス投稿。

ビジネス向きSNSとなったXは収益化も実装され、インルフルエンサーが得をする金の亡者製造機となったように思えます。

Xだけではありませんが、今のSNSはインフルエンサーマーケティングの世界なのです。

終わりに

わたしは「モノよりコトを売る」というのがポリシーです。

「アートってなんのために買われるの?」と問うと、人によってそれぞれ異なるでしょう。

私は「作品を見て活力を出してほしい」というのがコアにあります。

そこでモノにするのが技術で、魅力的な線画と、自分で混色して作るユニークな色彩、そして豊かな表情が私のアート作品として具現化されていきます。

生まれて今日まで得てきた人生経験、それがコトになる。

したがってアート作品はその人の人生であると考えています。

NFTは「ああ、私は周りからチヤホヤされているんだな」と認識する。

一般的なアート作品は「ああ、私はこの絵が好きなんだな」と認識する。

前者は他人軸で、後者は自分軸です。

NFTのスタート時は私もまあまあ売れ上げがありましたが、今の市場ではもう自分の活躍できる場所はない。

デジタルイラストも行き詰まってしまった。

(もしかしたらNFTで売れないことで行き詰まったのかもしれない)

そう判断して、新しい環境を作るために現行のXは辞めました。

先のことを考えると、今のように原画を制作していくほうがいい。

習っている美術も奥が深くて楽しい。

そう感じています。

表現活動はまだまだこれからも続いていきます。

ぜひ、商売人画家である画家の私を応援していただけると嬉しいです。

それでは、長い文章を最後まで読んで下さってありがとうございました。

Xで知り合ってInstagramにまで来て繋がってくださった方に感謝しております。



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