2307_ストリップ劇場「浅草ロック座」
煌々とした照明に浮かぶ美しい肢体。ポージングと同時に降り注ぐ拍手。今ではもう日本に十数館しかないという、ストリップ劇場の、浅草ロック座。
興味は以前からあったが中々ご縁がなく、やっと念願叶って初めて鑑賞してきました。
席に着いたら張り切ってジントニックを片手に。写真動画はもちろんダメで、スマホを取り出すとお兄さんに注意される徹底ぶりがとても良い。
ショーは「景」と呼ばれる10分程度の読み切りの集合のような形になっており、一つの景で前半ダンス、後半ストリップの構成。7景まである公演は和風、アメリカン、暴走族っぽいものまであり飽きない!
ダンス部分は何名かの踊り子さんで世界観を表現し純粋に楽しませてくれる。後半は、お待ちかねのストリップだ。
メインステージから客席後方まで伸びた花道。そのセンターステージは時計回りにゆっくりと回転するようになっている。その上で一人、音楽や照明に守られながら衣装を脱いでいく。
てっきり全裸なのかと思ったら、はおりものは着たままなことが多かった。100名以上の観客の視線を一身に受けて、プロフェッショナルとして魅せるステージングが綺麗でかっこよくて、ジェンダーとか吹き飛ばして人間を美しいと思った。
浅草ロック座はそれ以上過激なことはしないので、女性にもおすすめです。
絶滅する前に行ってみたかったストリップ劇場は古めかしい押し付けのエロではなく、新しい価値観を与えてくれた芸術だった。
えいやぁ!と勢いで伺ったが、五感が鈍った時にまた再訪したくなってしまうな、という気持ちで雨の浅草を後にしたのでした。
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