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2312_蜷川実花展 : Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠

 仕事の帰り道、デジタルサイネージ広告が目に留まった。色鮮やかな造花、金魚…一時代を築いた「ガールズフォト」の先駆けが、映像を中心とした展示をすると知ったら、行くしかない年末の虎ノ門ヒルズ。

 展示会場は初めて訪れる「TOKYO NODE 45F GALLERY A/B/C」。その名の通り、45階の超高層に位置していて、常設のカフェではコラボメニューもある。おしゃれさ満載、さすが虎ノ門ヒルズです。
 今回はクリエイティブチームの「EiM」の展示が中心ということで、会場の使い方もとても楽しみだった。

 まず、料金が高い!土日祝日で2,800円という値段設定の中、入場待ちの間も自撮りをかますお嬢さん方に囲まれながら、この時点でアウェーを感じている私。

 会場内に入ると、水槽と液晶が無数に置かれた部屋から、造花で作られたお花畑、各映像のエリアが暗幕で仕切られて続いていく。
 各映像は数分程度のものが多いのだが、入ってくる人の方が圧倒的に多く、移動する時はスマホやカメラを避けながら歩かないといけないのが、今風というかなんというか。

 2カ所程、高い天井まで映像投影のある場所では、寝転んで鑑賞できるクッションスペースがある。海外だと時間を忘れて昼寝まですることもあるけれど、立ち見までぎっしりなこの会場ではそうはいかずに、窮屈な思いをしながら映像を浴びていました。
 初々しいデートとかに最適な空間でにこにこしちゃいますね。

 とにかく混んでいたので、写真を撮る気も早々に失せ、連れに蜷川実花作品の解説をしながら鑑賞。それでも、全部回るのに1時間かからなかったと思う。

 展示内容としては作り物を「楽園」に転化させる蜷川実花さんの世界観に飛び込んでいけるものの、全編において鑑賞者に写真を撮らせようとする意図が、作品自体の考察を邪魔していたように感じた。
 パンフレットに書かれている「没入型の展示会」、人の少ない平日に訪れれば感じることができるだろうか。

 作品をみた!というよりも、原色の世界でカメラを避けながら歩いた!という感想で観覧は終了。

 前回の展示で、家に飾るポストカードは購入していたので、物欲なく覗いたショップ。
 使い込んでボロボロになっているカメラストラップの替えを見つけて、高かったが購入してしまった。
 2024年は蜷川実花を感じながらシャッターを切るぞ!と気合の入る最後でした。



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INFORMATION

会期:
2023年12月5日(火)〜2024年2月25日(日)
※年末年始等休館日あり
開催時間:
日・月・水・木曜:10:00~20:00
火曜:10:00~17:00
金・土・祝前日:10:00~21:00
※最終入場は閉館時間の30分前まで※祝日は10:00~20:00
会場:
TOKYO NODE 45F GALLERY A/B/C

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