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お経の中でも有名な。。。

「般若心経」について。

般若心経は人気がありますね。

一度は聞いたことがある、写経でも用いられる、馴染みのある・馴染みやすいお経、「般若心経」ですが、読経するとリズム感も良く音調も心地よいので、お坊さんでなくとも「暗記されている人」が意外と多かったりします。

「般若心経」は、インドで紀元後2~8世紀にかけて書かれたとされるサンスクリット語の原典を、唐代の玄奘三蔵が漢訳したものが日本に伝わったもの。般若心経は、仏教の多くの宗派で共通のお経として唱えられており、心を浄化したり、願望成就や故人供養に効果があると信じられています。

般若心経は、歴史的にも文化的にも日本人に親しまれてきたお経であり、仏教の根本思想である「空」を説いている。

「簡にして要、約にして深し」と言われるように、仏教の教えを凝縮したものであり、その意味を理解することは仏教への理解を深めることに繋がる。

読経は、一種の健康法な気がしてならず。

「空」とは何ぞや?

「空」の思想とは、仏教の根本思想である「空性(くうしょう)」を意味しています。

「空性」とは、この世に存在するすべてのものは、恒常的な実体を持たずに、因縁によって生じているという考え方。

つまり、目に見えるものや感じるものは、実は時とともに変化していくものであり、不変なる実体は存在しないということ。

般若心経では、「色不異空\空不異色\色即是空\空即是色」という一節で、色(目に見える物体)には実体がない(空)と説いた上で、さらにそれゆえ空とは色でもあるとも言っている。

うーん、意味が分からない??

そう、これは「ただ単に何も存在しない」という虚無主義の考え方すらも否定しており、すべてのものは相互に依存して存在するということ。

つまり「空性」は、

・無常性:
空性は、現象や存在が一時的であり、恒久的な実在性を持たないことを指します。すべての現象は常に変化し、流れていくものであるとされます。

・無我性:
空性は、自己や個体の実在性についても言及します。
空性の理解によって、個体の分離や固執から解放され、全体性や相互依存性を認識することができます。

・相対性:
空性は、現象や存在が相互に関連しあって存在することを示しています。
何かが存在するためには、他のものとの関係や相互作用があるという考え方です。

・解脱と悟り:
空性の理解によって、執着や迷いから解放され、悟りの境地に到達することが目指されます。
空性の理解を通じて、真実の本質や現実を見抜き、自己や世界とのつながりを深く体験することが可能とされています。

空性の理解は、非常に深遠であり、直接的な説明が困難。

なので、

実践的な方法としては、瞑想や哲学的な探求を通じて、自己や世界の実在性を超えた本質を直接的に体験することが求められる。

禅宗や密教などの修行法や教えは、このような体験的な理解を促進するために利用されます。

故、般若心経が座禅の際に読経されることが多いのも合点がいく。

また、宗派によっては(日蓮宗:法華経を重要視、浄土真宗:阿弥陀様の本願)般若心経を唱えないことも理解ができる。

世代による考え方や価値観の「違い」や「ギャップ」はあると思う。

個人的には「宗教」の目に見えない縛りや呪縛のようなものが苦手で、離れた部分もあるので、教義や考え方、関わり方もヒトに迷惑を掛けない・強要しない範囲であれば、個人の自由だと思っている。

般若心経も今や、ロック調・HIPPOP調にアレンジされて「音楽」としてYoutubeで人気になっていたりするので、取り入れ方・扱い方もバリエーションあって良いのかと。

そういう意味でも「正解のない時代」とは、よく言ったものだと。

個人個人が「自分軸」でよりよく生きるために、答えを自分の中で見出す。結果、「多様性」に繋がっていると思うので、他人と比較しない生き方をする為にも「自分と向き合う」「真の自分と繋がる」ことが「瞑想」や「マインドフルネス」の人気だったり、「潜在意識と繋がる」ことへのニーズだったりするのかも知れません。

今日も読んで頂きありがとうございました☺


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