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かたまらない蜂蜜の話

料理にはなんだかあんまりお砂糖を使いたくなくて、ずっと蜂蜜を使っています。

肉じゃがとか、ちょっと甘味が欲しい煮物とか。
パンケーキにも、メープルシロップより蜂蜜が好き。

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でも、蜂蜜って冬になるとかたまるじゃないですか。溶かして使うことはできるけど、やっぱり食感がちょっと気になる。あのじゃりじゃりっとした感じが好きな人もいると思うんですけどね。

蜂蜜がかたまってしまうのは、結晶化と呼ばれる現象だそうです。これはとても自然なことで、身体に害はありません。温度が下がったとき、蜂蜜に含まれるブドウ糖が液体に溶けていられなくなり、固形物になってしまうためだと言われています。

蜂蜜にも色々あります。中には水飴などの糖分が混ぜてあるものや、純粋はちみつと表示してあっても何らかの加工が施されていたり、花粉を取り除いてあるものも。こういった蜂蜜はかたまらないのだそうです。

なんでも、花粉を取り除くとかたまらないらしいのですが、花粉の中には蜂蜜の大切な栄養素である、ビタミンやミネラル、アミノ酸などが豊富に含まれているので、取り除いたらもったいないのです。

それでも天然の蜂蜜が好きで、常備し、かたまってしまったらぬるま湯に容器ごとつけたりしながら愛用し続けていたのですが、ある日ふと思ったんです。
私が困ってるんだから、同じように困っている人はいるはずで、この世にはかたまらない蜂蜜がすでにあるんじゃないかって。

どうしても欲しいこだわりの蜂蜜や、海外を旅したとき、ついつい買ってきてしまう蜂蜜はそのままでいい。
普段使いの蜂蜜が、かたまらなければそれでいい。

早速、「蜂蜜、かたまらない」というベタ〜なキーワードで調べてみました。果たして、しっかりありました。かたまらない蜂蜜。
私が想像したようなテクノロジーによって解決したお話ではありませんでした。それはとてもシンプルに、花の種類によってかたまりやすい蜂蜜とかたまりにくい蜂蜜があると言うこと。

蜂蜜の糖分は主に、果糖とブドウ糖です。菜の花やクローバーなど、ブドウ糖比率が高い蜂蜜ほど結晶しやすく、アカシアのようにブドウ糖比率が低い蜂蜜は結晶しにくいのです。
というわけで、それからずっとアカシア蜂蜜を愛用しています。クセもなく、一年中トロッとしているのでお料理にもとても使いやすいです。

料理にも、飲み物にも入れやすいボトルが愛しくて、ずっと購入しているのがこのアカシア蜂蜜。

かたまらない蜂蜜だってあるんじゃないかって、ふと考えた自分を褒めてあげたいです。あのときふっと考えなかったら、今でも蜂蜜を溶かすことと向き合っていたかもしれないのだから。
目の前の不便を受け入れてしまう柔軟性が、私自身の解像度を下げているんですよね。そこはちゃんと、引っかかって考えたい。

最近、中学生の息子がパンケーキを焼くことにハマっています。食べることだけでなく、作って食べることにハマっているところが彼らしくて微笑ましいのです。
息子も、メープルシロップより蜂蜜が良いと言うので、みるみる減っていくアカシア蜂蜜。まずい! と思って慌ててAmazonで注文しました。近くのスーパーには置いていないのです。

届いたアカシア蜂蜜を見ながら、ふと思い出したことを言葉にしてみました。

せっかく生まれて来たからには、世界の秘密を一つでも多く知りたい私は、この目の解像度を下げたくないから。

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Yuka Shibayama
会社を経営したり、オンラインサロンを運営したり、秘書をしたりしているワーママです。

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