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向き合うよりも、見つめる先が同じであること

一人でも生きていけるけど、一緒にいたらもっと毎日が楽しいね。
そんな人と生きていきたいと思っています。

私が夫と出会ったのは、高校二年生のとき。
まだ、自分というものすら確立されていなくて、人生がどうなるかもまったく見えていない頃。
これは、結婚式で幼馴染でもある私の大切な親友が言ってくれた言葉でもあるんです。そういう時期に出会って、ずっと関係を深めて来たことはとても素敵なことだ、みたいな言葉を贈ってくれました。

確かに、そんな若い時分に出会い、24歳で結婚し子どもも生まれていまだに一緒にいるのは、自分でもちょっと驚くことではあります。
もちろん、順風満帆なんてことはちっともなくて、嵐が来たこともあるし槍が降ったことだってあります。

当たり前に一緒に子育てし、離乳食だって手作りしていた夫です。私があまりにも自由に仕事して旅しているから、よほどの人格者だろうと言われることもあります。
実際、人格者です(笑)

でも、初めからそうだった訳ではないのです。何事もそうであるように。

私とあなたは別の人。それぞれ一人でも、毎日を満たして生きていける。でも、一緒にいると楽しいね。
お互いにそう思えて、同じ方向を見つめることができるようになるためには、たくさん話をしなければいけなかったし、時には一人でたくさん考えなければなりませんでした。

これ不思議と、向き合ってしまうと上手くいかないことがあります。
相対して胸襟を開いて語り合ったりすると、それほど不満に思ってもいなかったことを口にしたがばかりにしっかり言語化されてしまって、増幅されてしまうことがあるんです。
完璧な人間なんてこの世にいないし、私だってそうだから相手にそんなこと求めようと思ってはいないのに。

向き合う、ではなく、見つめる先が同じであること。後者を優先することで、ずいぶんと楽になったように思います。
たどり着きたい場所がふんわりあって、そこから逆算して考える。そうすることでずいぶんと軸が定まりました。
そこに向かってさえいれば、ルートはいくつもあっていい。その時々選んでいけばいい。

そうしたことでもたらされた安定のおかげで、お互いを尊重することができました。私がやることを夫は決して止めないし、夫がすることを私も決して止めません。
気がついたら彼は、今暮らしている街の青年会の理事になっていたり、子ども会の副会長になっていたり、青少年安全なんちゃらの委員になっていました。

「町内会とかやだなー」
息子が保育園から小学校に入学する頃、こんな風につぶやいていた夫はどこへ…。
道をゆけば名を知られていて、都会のマンション住まいで隣は何をする人ぞ状態をこよなく愛していた私には大変なことですが、これも悪くないと思っています。
地震だとか台風だとか、何かあった時に本当に地域の方々が頼りになるし、息子のこともあたたかく見守ってもらえているから。

凪の日々ばかりではありませんが、同じ先を見つめていられるうちは、あまりにも色々なことが起こるこの世を共に乗り越えていくために力を合わせられそうです。

私の人生は、私のもの。私が何をして何をしないかは、私が決めます。
もちろん何か決める時には、必ず彼らの顔が浮かぶんです。ないがしろにしているということでは、ない。

夫にも息子にもそうしてほしい。
彼らが決めたことを、私はただ全力で応援したい。

トップの画像は、2016年に出席した結婚式で私がスマホで撮影したものです。
私がカフェで店長をしていた時のスタッフ同士の結婚式でした。結婚してからも式が中々挙げられなかった二人。生まれた二人の子どもが大きくなってからの結婚式は、家族のかたちが見えてとても素敵でした。

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Yuka Shibayama
会社を経営したり、オンラインサロンを運営したり、秘書をしたりしているワーママです。

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