手術までの時間①

さて、子どもにも、両親にも、ビジネスパートナーにも乳がんのことを伝えて、少しすっきりした直後、10年来の友人達と近所で飲み会。それぞれに人間関係や健康上のトラブルを抱えていて、私は乳がんっていう(笑)。みんな色々なことを抱えながら生きている。

彼女達に病気のことを話したら「がんは全然珍しい病気じゃないから。しかも早期で発見されてればちゃんと治療できるから。」と、ものすごくサバサバしてた。さすが皆んな、アラフィフにもなると肝が座っているというか何というか・・・。「両胸を同時にとるって、なかなかのインパクトだわね。」って、すでにネタにされているし・・・(苦笑)。
今までに家族以外で乳がんを伝えたのは数名。それぞれリアクションの違いがあって、観察していると興味深い。こういう人生の一大事(大げさ?)に、この人だったらどういう対応をするのだろうか、と想像しながら話をしました。予期せぬ出来事や、望ましくなことが起こった時って、その人の本性(?)がでますね。死生観や生き方も。私も最近、今後の生き方についてよく考えます。まだまだ答えはでないけど、やりたくない事、ワクワクしないことは以前よりもずっとクリアになってきました。病気を機会と捉えて、残りの人生の時間をどうやって使うのか、真剣に考える時期なのかな。

2018年も11月に入って、手術までカウントダウンが始まったけれど、いつもと変わらない週末・・・。私、本当に乳がんの手術をするんだろうか・・・。まだ実感が全くないけど、入院中に着る前開きパジャマとか、ルームシューズを買って、少しずつ準備をしてみる。あと必要なものは、入院中の病室で使うwifiかな。手術後はしばらく安静だろうし、術後の治療が始まったら、体調が優れない日もあるんだろうから、今のうちに思い切り遊んでおくのがいいのかも。「おっぱいがなくなる前に、駆け込み温泉旅行とか行っといた方がいいのかな?」、旦那に言ったら、「え、何のために?手術してからだって行けるじゃん」って軽くあしらわれたけども。

2018年11月7日、手術前のTo Doの一つである歯医者へ。手術をする病院でも歯科口腔科外科の先生のチェックがあったけど、「手術前にクリーニングや治療をしておいた方が良いです。抗がん剤を始めると、口の中のトラブルが出やすいので。」と言われたので、ネットで見つけた評判の良い近所のクリニックへ。手術をする病院の先生からの紹介状(?)があったので、それを渡しました。とっても感じの良い歯科衛生士(女性)のクリーニングの後、これまた感じの良い歯科医師(男性)が登場。今後の歯の治療について一通り説明してもらった後、「手術頑張ってくださいね。急を要する歯の治療はないので、退院して落ち着いてから治療しましょう」とのこと。手術前のタスクがまた一つ減った。

翌日は、乳頭を残すかどうかの判断をするために、病院でMRIをすることに。むかーし、腰痛がひどかった時に一度だけMRIをやったことがあって、その時の嫌な思い出(狭いところが苦手・・・)が蘇ったけど、乳房の撮影はうつ伏せだったので、狭さが気にならずによかった。それにしても、MRIの撮影っていまだに騒がしいのね・・・。マンモグラフィもそうだけど、患者の負担がもっと軽くなる機械が出来てほしい。

さてまた翌日、MRIの結果を聞きに再度病院を訪問。予約時間を45分過ぎて、やっと呼ばれた・・・。主治医から「乳頭は残して切除することにします。」と言われたので、「乳頭を残すことで再発の可能性が高くなるなら切ってください。」と言ったら、「手術中に乳頭にガンがないか調べるから、もしも見つかったら取っちゃいます。」とのこと。だったらMRIは要らなかったのでは?という考えがふと頭をよぎったけど、お口にチャック。

ちなみに、この日初めて私の乳がんのステージが主治医の口から告げられた。右胸はステージ0。右胸だけだったら、手術後の治療は全く必要ないらしい。切っておしまい。左胸はしこりの大きさ的にはステージ2と言われた(しこりの大きさが2.3cmと言っていた)。人間ドックをしたクリニックではしこりの大きさ1.2cmでステージ1と言われたのに、「そんなに大きく変わるものですか?」と聞いたら、「まあねー、測り方によって変わるんだよねー。」とのこと。この程度の大きさの違いはあんまり関係ないのかな・・・。最終的な判断は手術後の病理検査結果が出ないとわからないみたいだし(手術後にステージが変わることは結構ある)、あまり気にしないことにしよう。

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