本告知までにやったこと

95%乳がん告知から100%乳がん告知に変わる(=検査結果が出る)まで、約2週間ありました。その間に私がやったことをまとめてみます。

乳がん経験者のママ友に相談
乳がん経験者のママ友とお茶をしました。95%がんと言われた時、いち早く連絡を取ってみたのが彼女。2年半ほど前に乳がん宣告され、右胸を全摘をされています。その後、ホルモン治療を受けながら、乳房再建されました。当時、検査のたびに担当医からもらっていたという、手書きの病状説明書や、薬の案内書など、いろいろな資料を持ってきてくれて、ご自身の体験を教えてくれました。周りの人に伝えるタイミング、気をつけるべきこと、不安だったこと、治療中大変だったこと、などなど、2時間半も話に付き合ってもらって、本当にありがたかったです。この時に教えてもらった情報のおかげで、今後のプロセスがだいたい理解でき、次回先生に会う時に聞くことリストもできました。やっぱり、経験者の話はとても参考になる!

病気に関する情報収集
ネットの情報はまさに玉石混合なので、まずは書籍で情報を集めることにしました。乳がんの知識はもちろん、がんに関する情報、がんの闘病をされた方の闘病記など、少し幅を持たせて読んでみました。以下、本告知までに読んだ本です。

編集者の著者が、乳がんに罹患した経験をもとにまとめた本。検査、告知、手術、治療の話はもちろん、お金のことや仕事のこと、メンタルの話まで、乳がんになった人が知りたいであろうことがまとまっています。とても明るい語り口調と、ポジティブな著者の姿勢に励まされる一冊です。

こちらの乳がん初心者向けの本。乳がんという病気そのものの解説に加え、タイプごとの治療方法が説明されていて、勉強になりました。

冷静で落ち着いた語り口調ながら、愛とユーモア溢れる内容で、闘病本というよりは小説のような感じでサクサク読めました。著者の凛々しい態度はとても参考になりました。

がんという病気に関する本です。最新医療がわかりやすくまとまっていて、「あー、がんって死に直結する病気でもないんだな」ということがわかりました。

タイトルだけ見ると「トンデモ」本のような印象を受けますが、中身はいたって真面目です。実際に世界中には末期ガンから寛解に至った患者の事例が多くあり、それらを科学的に解明しようという著者の試みは、とても興味深かったです。

起業家の著者が、脳腫瘍になった際の話をまとめたものです。治るために医者だけに任せるのではなく、自分自身でも病気に関して徹底的に調べていらっしゃいます。著者の「病気を治す」という強い意志が伝わる一冊です。ちなみに著者は脳腫瘍のあと、別のがんを2度罹患されていますが、今は落ち着かれているようです。彼のブログもおすすめです。

がん関係の本が続々とアマゾンから届いたので、夫は「行動が早いな」と驚いていました。とは言え、夫は私が悲劇のヒロインになるのを許さず、常に淡々と「とにかく進めていくしかないから。現実に沿って対応するのみ。」と言っていたので、おかげで私も取り乱したりせずに済みました。一緒に泣かれても困るし、悲観的になられてもイヤですもんね・・・。家族の病気って、寄り添う方も大変だろうな、と思いました。

ちなみに、がん告知直後の2週間を「魔の2週間」と呼ぶそうです。絶望や消失感、怒りなどを経験し、激しく動揺する期間なのだそう。私の場合はすでに95%がんと言われていたので、腹は括っていました。なので、私にとっては本告知までの2週間が、「魔の2週間」だったのかも知れません。ただ、自分がこれから対処していく問題がなんなのかを冷静に分析することで、あまり動揺せずに過ごせたと思います。もちろん、「あなたは、がんです」と言われたら誰でもショックです。自暴自棄になってしまう気持ちもわかります。でも、それで状況が改善するわけでも、病気が良くなるわけでもありません。”時間は有限である”という当たり前の事実を目の前に突きつけられた時だからこそ、前に向かって進みたいと、私は考えました。


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