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手術当日

2018年11月22日。手術当日。とうとうこの日がやってきた!朝一の手術だったので、8:40頃に看護師さんに呼ばれて、手術室へ向かう。手術室へ向かう途中、夫に「もし私に何かあったら、私のスマホのフェイスブックアプリを立ち上げて、私の状況を書いて。仕事の関係で、私と連絡が取れなくて困る人がいるから、ちゃんと公に伝えてもらいたい。」とお願いしました。夫は、「何かあるわけないじゃん。」と言いつつ、「君のリクエストはわかった。」と言ってくれたので一安心。万が一、私が麻酔から覚めなくても、夫がちゃんと周りに知らせてくれる。

手術日が近づくにつれて、やっぱり少しずつ怖くなり、息子に向かって「お母さん、やっぱり手術怖いな・・・」と言ったことがある。そうすると彼は、「まあ、わかるけどね。でも、最後は自分との戦いだよね。」とサラリと答えた。確かにね、誰も代わってくれないから、結局は自分ですよね・・・。

閑話休題。私がお世話になった病院は、地下1階がすべて手術室になっていて、私は7番の手術室だった。国立の総合病院だけあって、設備がいちいち大きい。見渡す限り手術室というのも、なかなかの光景だった。部屋の中に入ると、すでに何名かの看護師さんたちがワサワサと準備中。「狭いですけど、このベッドに横になってください」と言われて横になったら、麻酔医がやってきて点滴の針を手の甲にブスッ。続いて、硬膜外麻酔のために背中を丸めた姿勢になって、背中の上の方に注射をプスッ。この背中の注射の痛みを恐れていたのだけど、あっという間に終わって、「あれ、こんなもんなの?」という感じだった。なんでも、私を担当してくれた麻酔医はベテランで、上手な人だったらしい。硬膜外麻酔の注射が終わって、仰向けになったところから、ボーッとしたと思ったら、もう記憶がなくなっていた・・・。

そして、気づいたらもう病室で寝ていた。時刻は13:30過ぎ。主治医が言っていた通り、4時間以上の手術だったらしい。乳房が大きい(主治医曰く)&両側の手術&一時再建手術ということで、4時間以上かかったらしいが、私には1秒くらいの感覚だった。現代の医療って本当にすごいな。

乳腺外科の手術が終わって、形成外科の先生にバトンタッチしたところで、主治医から夫への説明があったらしい。両側とも乳頭温存で手術を進めていたものの、左側の乳頭にがん細胞が見つかったので、左の乳頭は切除。エコーやCTでもリンパ節への転移は見られなかったけど、術中に行うセンチネルリンパ節生検の結果でも転移がなかったため、摘出は乳腺のみになったことを伝えられた模様。

ちなみにこの日は私以外に3件の乳がん手術があったのに、夜は主治医の先生がチェックしに来てくれた。先生、まじで休んでください!

まだ意識がすっきりしないながら、手術日は寝たり起きたりしながら過ごした。途中、両親と息子がお見舞いに来るものの、息子がすぐに飽きて、15分くらいで帰宅。小6男子に多くを望むのは無理ということが改めてよくわかった(笑)酸素マスクを初め、私に色んな管がつけられていたので、ちょっと面食らったのかも知れないけど。夫は面会終了時間ギリギリまで付き添ってくれたので、12時間くらい病院で過ごしたことになる。さすがに気疲れしたようで、帰る頃にはちょっとぐったりしていた。前日の入院から付き合ってくれて、そばについていてくれて本当にありがとう!

手術前に入れた硬膜外麻酔のチューブが背中に入ったままになっていて、痛い時に自分でボタンを押すとチューっと鎮痛剤が背中から入る。痛い場合は30分おきに押して良い、との指示だったので、押しまくった!(笑)そのおかげで、それほど痛みを感じずに1日目を乗り切ることができた。

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