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紹介先の病院(=手術をする病院)へ

95%乳がんと言われた時に、クリニックの先生から「もう手術する病院の予約を取っておいた方が良いよ」というアドバイスをもらっていたので、100%乳がんが確定した翌週月曜日(2018年10月22日)には、手術をする病院で診察を受けました。いやー、早く動いておいて良かった!確定してから予約してたら、さらに2週間以上待つことになって、手術もどんどん後ろにずれこんだことでしょう。こういう時、拙速と揶揄される私の行動力が役立ちます(自画自賛)。

紹介先の病院は、自宅からのアクセスが良く、乳がんの手術数も多い(年間300件弱)国立病院。前週の金曜日にもらった紹介状やデータを持参して、夫と一緒に赴きました。この日は夫も仕事を休んで、付き添ってくれたのがありがたかったです。

検査結果を見て、今後の検査や手術の日程の話をするだけかと思いきや、血液検査、マンモグラフィ(また!)、CT、肺のレントゲン、心電図、肺機能検査、そして最後にはマンモトームまで…。いきなりフルコースになりました。看護士さん曰く「今日は患者さんが比較的少ないから、先生は一気に終わらせたいみたいですねー。」とのこと。まあ、再来院して時間取られるよりは一気に終わった方がありがたい。

CTではリンパを含む、他臓器への転移を確認したのですが、全て問題ないとのことでホッ。ただ、マンモグラフィで右胸(今回ガンが見つかったのは左胸)に気になる石灰化があるから、「マンモトームしましょう」とのことで、初マンモトーム検査とあいなりました。すごい大掛かりな検査なんですね、マンモトームって。若い女性医師が担当してくれたのですが、まだ慣れていない雰囲気で、何度もやり直しが入って、結構苦痛でした・・・。

国立病院の先生には、再発の可能性を測るオンコタイDX検査をしたいこと、検査したクリニックでは抗がん剤を使用することになるかも、と言われたことなどを伝えました。また、遺伝子検査をして必要であれば右胸も一緒に全摘したい旨も伝えました。この先生も遺伝子検査にはあまり積極的でなく、「時間とお金がかかる割には、あなたの状況だと遺伝子は関係ない可能性が高いけど。」という反応でした。結局、「マンモトームで検査した右胸にがんが見つかったら、遺伝子検査しなくても右胸も手術できるから、来週検査結果がわかってから決めましょう。」ということに。まあ、そりゃそうなんですけどー。右胸も乳がんって、それはさすがにないでしょ、となぜか高を括っていた私。

抗がん剤に関してもスケジュール感など色々質問したのですが、「うーん、使うかどうかわからないし、今はまだ考えなくても良いよ思うよ。」と言われました。仕事ではいつも先を読んでいないと落ち着かないので、こういうところにそんな癖が出ますね。一緒に診察室で話を聞いていた夫には、診察が終わった後、「君、本当に色々質問するね。」と言われました。そりゃそうでしょ、自分の体だし!ど素人なりに本読んだり、ネットで情報収集して色々理解しようとしてるんだから、湧いてきた疑問はなんでもぶつけないと!先生をこちら側に巻き込んで、ガン治療のチームメンバーになってもらわないと!という熱い想いを夫に語ったら、若干引き気味でした(苦笑)

最初に検査をしたクリニックの先生がかなりポップな方で、和やかに話ができたのに対し、国立病院の先生はシリアスな印象で口数も少ない・・・。夫に「なんか調子狂うわー。」と言ったら、「ポップな医者は一般的には受けないんだよ。」とのコメント。担当医との相性って大切なので、先生の癖や性格を少しでも理解して、仲良くなるぞ!と、かなりやる気も湧いてきました(単純すぎ・・・)

ちなみにこの日、手術は11月下旬で調整することが決定。それを受けて、この日の夜に母に電話しました。とにかく、心配させないようにするのが大事だったので、まだ初期であること、悪性度も低いこと、私の周りにも乳がんに罹患した人が何名もいて、色々アドバイスをもらっているし、病院の先生にもたくさん質問しているので大丈夫、とやたら明るい口調で伝えてみました。でもやはり両親はショックだったようです・・・。そりゃそうだ・・・。翌日母から「乳がんを受けれるまでの数週間、色々悩みもあったと思うけど、話を聞いてあげられなくてごめんね。お父さんも前向いて行こう、と言っています。」というメッセージをもらい、これにはちょっと涙。70歳を過ぎた両親に迷惑を掛けて申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。罹患した本人はもちろん、その家族にとってもがんはショックな病気であることに間違いはありません。


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