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保育園での食育とは?


食育は、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり 、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることです。

農林水産省ホームページより抜粋

「食育」とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識と、バランスの良い「食」を選択する力を身につけ、健全な食生活を実践できる力を育むことです。人の一生の食事回数は、約9万回とも言われています。
その一つ一つの積み重ねが私たちの身体を作り、生活習慣病などとも密接な関係があります。生涯を健康でいきいきと過ごすためには、子どもはもちろん、大人になってからも「食育」が重要です。

埼玉県鶴ヶ島市ホームページより抜粋

「食育」とインターネットで検索するとたくさんの記事が出てきて、たくさんの本も出版されています。


baby’s fun!が実は一番大事にしていることが「食育」です。


全国500の保育園の給食に

・「冷凍食」ミールキットを提供しています。
・給食、保育園の効率性も訴求しています。

そんな私たちが、なぜ「食育」にこだわるのか?

そんな一見両極にある思考のつながりをつらつらと書いていきたいと思います。

効率思考のスタートアップの要素と、ぬくもり思考の教育をブレンドさせる。社会実装させる。このあたりが私たちが見つめる先にあります。効果は変わらなくて、効率が上がるものはどんどん取り入れる。逆に、効率が上がっても、効果が下がるものは取り入れない。

こどもの教育が大事。でも保育園としての経営もある。

この2つをバランスさせるためには、効率と効果の考え方による取捨選択が、これからの教育には必要です。私たちの提供するミールキットもそんな思想を具現化したもののひとつです。

https://babysfun.jp

私たちのミールキットは冷凍食を活用します。

その中で冷凍食に関する定量的な調査も定期的に行っていて、良い情報も悪い情報も、皆さんとできる限り共有するようにして、皆さんの選択肢を増やしたいと思っています。

下記に調査データを公開しているのでお時間あればこちらの記事もぜひみてみてください。

https://note.com/yuka_bf/n/n299a42cfd80a

「冷凍食」のトピックスとしては、

・栄養素と旨み成分は一般食材と同等か、収穫時期の栄養素と旨みを保存しておけるので、収穫時期によっては一般食材よりも含まれているケースもあります。

・冷凍品は不味い。味が落ちる。これは思い込みです。

・保存料がそもそも使う必要がないので、安心な一面もあります。

・給食調理に冷凍食を取り入れることで最大50%の作業時間削減

・一般食材と比べれて、冷凍食の食感は若干異なるケースが多い。

このような感じです。

そして、私たちが提供したい価値はこの先にあるのです。

それが「食育」です。

1、給食のクオリティは落とさない前提
2、「冷凍食」で保育園経営に効率化できる要素を取り入れる
2、手間とコストを削減
3、時間を創出
4、こどもと向き合う時間を一分一秒でも多くする
5、食の大切さを伝える

食を知る。ということは、

直接的に子どもたちの健康、身体づくりにも大事なことであって、間接的には命の大切さを知るということだと思います。命を頂く行為が食べるということ。そういう当たり前を当たり前に伝えていく機会が減っていっています。

こういったビジネスとは別活動の啓蒙活動をたくさん行っているのは、私たちのビジネス理解に回り回ってつながっていくからです。

こういった心や知識へアプローチする定性的活動に加えて、下記のような定量的に見える調査も積極的に行っています。

下記は、2022年9月にとった給食に関する保護者アンケート結果です。


大人がみんな時間に追われている。それは保護者の皆さん同じで、保育園に対して食に対する教育を求めている傾向にあります。

また別の視点。保育園経営という顧客課題を解決する事業目線で考えてもこの要素を無視することはできないのではないかとも思います。

給食の内容自体にも5割の保護者が気にしているアンケート結果が出ていて、食に対しての関心度の高さが伺えます。

その他の意見
・自園調理・おやつも手作り(4名)
・アレルギー対応・対策の配慮がある(3名)
・添加物の少ない食材選びをしている(3名)
・ごはんを玄米や七分つき米を提供している(3名)
・一人ひとりに合わせた離乳食提供(2名)
・給食提供があること(2名)
・行事食や郷土料理、旬の食材の提供(2名)
・バイキング方式で自分の食べられる量だけ摂ることができる(1名)
・宗教食の対応をしてくれるかどうか(1名)
・調味料にもこだわっている(1名)
・おかわりができる(1名)
・美味しい(1名)
・病院の栄養管理をしている所が作っている(1名)
・目の前で仕上げたり、調理の過程を見る事ができる日もある(1名)
・有機野菜を使っている、出汁をとり、薄味にしている(1名)
・ミールマーマが作ってるから(1名)

その他の意見
・生産者への感謝の気持ち、命の大切さを学んでほしい(7名)
・作る楽しさ・手順、食べているものがどうやってできるか、興味や知識を広げてほしい(5名)
・家庭では食べられない珍しい料理を経験してほしい(1名)
・家庭の味やメニューは偏りがちなので、いろんなメニューを知って美味しいと感じてほしい(1名)
・旬のものを食べて食事で季節感を感じてほしい(1名)
・好き嫌いなく食べられる子に(1名)
・将来、その時々の自分の体調に適した食材を選び、自分の食について考えられる子に育ってほしい(1名)
・食の安全添加物や農薬等も子どものうちから学んでほしい(1名)
・素材に触れる体験をしてほしい(1名)
・色や名前を覚えてほしい(1名)

これらを見ていても保護者の方が、こどもたちの「食」の理解に対して、一緒に育ててくれるような環境を求めていることがわかります。

■とてもしているの理由
・献立を工夫しており、彩りもよく、美味しそう(76名)
・栄養バランスがよい(64名)
・毎回、完食して帰ってくる(60名)
・子どもが喜んで食べている(47名)
・家で出したことがないメニューが多い(44名)
・1ヶ月毎日違うメニューでバリエーションが多く、いろんな食材をつかったメニュー(39名)
・家で食べないものを食べてきてくれる(苦手なものも少しずつ食べてくれる)(24名)
・子どもの発育・発達に寄り添ったメニュー(21名)
・手作りである(17名)
・おやつが手作りである(17名)
・おかわり対応をしてくれる(16名)
・今日食べたもののサンプルを見せてくれる(写真も含む)(14名)
・旬の食材を使用している(13名)
・食育をしている(12名)
・試食して美味しい(5名)
・安心した食材の使用(6名)
・出汁からとっている(4名)
・レシピを教えてくれる(4名)
・アレルギー対応してくれる(4名)
・先生に食べる量や食べさせ方等を相談できる(2名)
・米が多く、パンが少ない(1名)
・栄養士さんがとても熱心(1名)
・玄米使用(1名)
・宗教食にも対応してくれているから(1名)
・素材の味を大切にしたメニューであること(1名)
・体の事を考えて出してくれている為(1名)
・保育士さんがいつも笑顔でお仕事をしている。娘も保育園が楽しいようで行きたくない日はありません。(1名)

■ややしている理由
・献立を工夫しており、彩りもよく、美味しそう(17名)
・栄養バランスがよい(19名)
・毎回、完食して帰ってくる(12名)
・子どもが喜んで食べている(7名)
・家で出したことがないメニューが多い(9名)
・旬の食材を使用している(1名)
・子どもの発育・発達に寄り添ったメニュー(3名)
・おかわり対応をしてくれる(5名)
・1ヶ月毎日違うメニューでバリエーションが多く、いろんな食材をつかったメニュー(11名)
・家で食べないものを食べてきてくれる(苦手なものも少しずつ食べてくれる)(6名)
・その子の発育・発達に寄り添った給食提供(21名)
・手作りである(7名)
・アレルギー対応してくれる(2名)
・試食して美味しい(2名)
・子どもの発達・発育に応じてほしい(2名)
・アレルギー対応をしてくれない(1名)
・量が少ない(2名)
・おやつが市販のもの(4名)
・2週間サイクル献立で食材の偏りがある(2名)
・果物提供が少ない(1名)

■どちらでもない
・興味がない(3名)
・標準的な献立なのでなんとも思わない(1名)
・作った実物をみたことがない(4名)
・2週間サイクル献立でメニューが少ない(3名)
・弁当持ち・自園調理ではない(2名)
・おやつが市販のもの(2名)
・子どもがあんまり食べてくれない(1名)
・果物提供がない(1名)

■あまりしていない理由 (10名)
・量が少ない (2名)
・以前の保育園は私立園だけあって、非常にバラエティかつ、工夫されてました。今は公立園なので、いろいろあるんだと思いますが、同じ献立が月に何度も…そして、見栄えも悪い。おやつはせんべいだけ、なんてことも。食べてて楽しい!これはなんだろう?なんて、興味を持ってほしいです。
・月齢に合った食事ではない為
・調理士が1名しかおらず、ときどきレトルト対応になるので。
・卵や乳製品を食べさせて欲しいが完全に除去されているから
・いつも同じものが出ると子どもがいっていた。園内が小さいからか全員で一斉に食べるのではなく、席が空いて自分のタイミングで食べるルールがあまり良いと思わない。
・使っている野菜などが大体一緒(彩りがわるい)
・市の決められたメニューのようなので可もなく不可もなく…おやつが市販のものなのがちょっと好ましくない

■とてもしている理由
・栽培をして、育てている過程が見れたり、育てた野菜を食べたり体験ができる(44名)
・食材に触れさせてくれている(40名)
・絵本や教材、栄養士さんのお話など食に興味をもたせている(38名)
・子どもが楽しそう、食べることが好きになった(26名)
・クッキング保育をとりいれている(23名)
・行事食や郷土料理、旬のものを出してくれる(22名)
・苦手な食材について少しでも食べられるように声かけをしてくれる(19名)
・家庭で経験できないことをしてくれる(16名)
・嫌いなものを無理にあげず、見守ってくれる(12名)
・食具の使い方、食べ方の練習をしてくれる。自分で食べるようになった(11名)
・いろんな食材を出している(10名)
・完食してくる(9名)
・0歳から食育をとりいれている(6名)
・年齢にあった食育をとりいれている(6名)
・バランスの良い献立や献立を工夫している点(6名)
・マナーが身についた(5名)
・食育だよりやレシピをくれる(4名)
・子どもが食に興味をもつようになった(4名)
・給食のお手伝い(3名)
・手作り(自園調理)(2名)
・食べられる食材が増えた(2名)

■ややしている
・栽培をして、育てている過程が見れたり、育てた野菜を食べたり体験ができる(30名)
・食材にふれさせてくれる(15名)
・行事食や郷土料理、旬のものを出してくれる(12名)
・絵本や教材、栄養士さんのお話など食に興味をもたせている(7名)
・子どもが楽しそう、食べることが好きになった(5名)
・情報が不明(5名)
・まだ食育をする年齢に達していない(4名)
・家庭で経験していないことができる(3名)
・バランスの良い献立や献立を工夫している点(3名)
・完食している(3名)
・苦手な食材について少しでも食べられるように声かけをしてくれる(3名)
・クッキング保育がある(2名)
・園庭がない(2名)
・給食のお手伝いがある(1名)
・食育だよりやレシピをくれる(1名)
・食材の産地表示がある(1名)
・嫌いなものを無理にあげず、見守ってくれる(1名)
・食に興味を持つようになった(1名)
・マナーが身についた
・いろんな食材を出している(1名)
・手作り(1名)
・もう少し提供食材を増やしてほしい(1名)
・食育の内容が年齢にあってない(1名)

■どちらでもない理由
・情報が不明(32名)
・まだ食育をする年齢に達していない(16名)
・まだ0歳なので効果がわからない(4名)
・給食・食育に興味関心がない(4名)
・食育回数が少ない(4名)
・食育活動がない(4名)
・家で残すが保育園で完食している(1名)
・特別、食育に力をいれているように思えない(2名)
・苦手な食べ物を工夫して食べさせてほしい(1名)
・年齢に合わせて内容をレベルアップしていってほしい(1名)
・野菜の収穫、栽培がない(1名)
・給食提供がない(1名)

■あまりしていない理由
・情報が不明、やっているのか不明(4名)
・食育をやっていない(2名)
・頻度が少ない(2名)
・0歳児クラスの時の離乳食メニューが少し寂しいと感じる時がありました(1名)
・まだ0歳児クラスで食育がまだないから。4月生まれで成長も早くしてくれてもいい時期なのですが、、、(1名)

食そのもの、給食に対して多種多様な意見があるものの、保育園の皆さんの仕事内容に、とても満足している意見が大半で、効率性や経営視点といってもこういった保護者の方の意見を第一に考えていかなければいけない。難しい意思決定が必要になります。

給食ひとつとっても、一般食材か冷凍食か、完全手作りか既製品の活用か、のような0か100のような選択ではなく、一部を取り入れつつバランスをさせていくといった運営が求められるのではないでしょうか。


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