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体内検査シリーズ 3 マンモグラフィー&エコー&組織生検

こんにちは。
7ヶ月で3回入院、3回手術したyukaです。
正確には4回入院なんですが、初回は日帰り手術でしたので入院数に入れてません。

大腸ポリープ切除、黄斑上膜ときて、最後に乳がんというラスボスが待ってました。

今回はその乳がん発覚までの経緯を。


乳腺外科でのマンモグラフィー&エコー検査(2024年5月30日) 


初回でお話した通り、おふとんの中でセルフチェックをしていて、はっきりとしたしこりを見つけてしまいました。
速攻スマホで乳腺外科を検索し、ネット予約して翌朝出かけました。

最初に上半身をケープのような検査着に着替えたのですが、なぜだか下のワンタッチボタンがどうやってもはめられなくて困っていたら「あ、それ飾りなんですぅ」って。

わりと患者にストレス与えるタイプの検査着でした💦

マンモグラフィーは今まで受けた中で一番痛みのない、最新式のものでした。
昔は乳房を万力みたいなのでギューッと絞って挟んでいくヤツで、多分マンモは痛いとイメージはこの時代のものではないかと思います。
もちろん、大きさ、柔らかさにも左右されます。
還暦過ぎていい感じにやわやわになってきたので楽になったのかも。

その後、診察室に呼ばれ、今度はエコー検査。
人肌に温められたゼリーを胸に塗られて検査が進んでいきました。
エコー自体は全く痛みはありません。
が、映像を見ても何が何やらです。
娘たちの胎児のころのエコーだとわりとわかりやすかったんですが。

エコー画像を撮りながら、やたら住所とかバスなら何番?と聞かれたのですが、この時点でここではこれ以上無理、大きな病院を紹介するというつもりで、通いやすいところを頭の中で検索してらしたのでしょう。

ちなみに、このクリニックの乳腺外科医は日替わりで、女医さんの日もあるけれど、この日はオジサマでした。

しこりの大きさを測ってる時に、ずーっと気になっていた腕のしこりを見せて、こんなのがあるんですが、というと
「それは単なる脂肪の塊」
ですってよーー!

というか、20年もののこのしこり、ずっと右腕にあるのですが、この1年で急に左手や太ももにも増殖してます。

もしかしてこれもがんに関係あるのかしら。


さて、先生
「確かにしこりがあります。これが何なのか調べるには組織生検するのですがここではできません。調べてもらうのに、ここがいいという病院はありますか?」

それはもう、眼科の手術をしてもらった病院!
施設はきれいだし、入院食は美味しいし、何よりうちから近い!

「あ、あそこは初診の予約を取るだけでも大変ですね」

と即却下😢
知ってます。眼科のときに経験しました。

「特に希望がなければ」
と紹介されたのが今通っている病院です。
「あそこなら組織生検もPETもできるでしょう」と。

相方が毎年大腸カメラ検査を受けている病院です。

マンモ画像にはっきり映っている白い塊…
「先生、これってがんですか?」
「それを否定するための検査です。悪いものではないと思いますよ」

という話でした。
がんではないと思うという言い方にしてはPET持ち出す?と、この時点で私の中でがん確定(仮)。

受付の方が診察予約をFAXでやり取り。
たしか、眼科かかりつけ医が手術先の病院に初診予約を入れる時もFAXでした。
FAXって世間的はオワコン扱いですが、医療現場ではかなり活躍しているようです。

こうして、マンモとエコー画像の入ったCD、紹介状を持って決戦の場に挑むことになりました!

がん拠点病院でのエコー&組織生検(2024年6月7日)

予約は10時。
1時間前に到着したものの、手続き一切わからないので、受付の方にお尋ねしてなんとか診察室の前にたどり着くことができました。
多分、そういう目で見ているからでしょうが、なんとなく医療用帽子をかぶった方が多い。
「外科」という大枠の中の「乳腺外科」なので、診察待ちの人が全て乳がん患者とは限らないのだけど。

10時を少し回った頃に呼ばれました。
私を待ち受けていたのは若い女医さんでした。
CDのデータ、そして紹介状を見ながら話を進めていかれました。

「去年8月のエコーでは異常なしでした」
「マンモは?あ、2年に一回?」
「はい、今月27日の予定でしたが」

その時の先生、去年エコーで異常なしだったというのが引っかかったようで、何度もCDの画像を確認していました。

「ではここでもエコーを撮ります」

診察台で上半身脱いで、まずはエコー。
しこりのある部分を念入りにチェック、そして他の部分でも。
胸の右上あたり、私的には全くノーマークの部分を止めて撮影。
「これは…」

これは…何?!

「まず、このしこりが何なのか調べるために細胞を取ります。先に麻酔しますから、痛みはありませんよ」

と、エコーを見ながら麻酔の注射針がしこりに向かって進んでいくのを眺めていました。

「もう効いていると思いますよ」と言って胸に何かされたけれど、何かわからない、なにかが当たった感じでした。

「ここから針を刺して細胞を採りますが、その時パチっと言う大きな音がします」
と言って、空気砲のように一回鳴らしました。
なんだろう、このパチっと言う音。 

「大きな音がしますが、びっくりして動かないようにしてくださいね」
 
バチッと音がすること数回、無事とりおわったようでした。

「傷口から青黒くなることがありますが大丈夫ですよ」とのこと。
 
隣の部屋で傷口のカバーなどしてもらい、注意事項のメモを渡されました。
当日は入浴禁止!
手当をしてくださった看護師さんが、「5ミリくらいの傷口から機械を入れてますから云々」

5mmって結構大きい…

そして中待合で再び呼ばれるのを待ちました。

その間、ウイッグのパンフレットをチラ見したり。

再び名前を呼ばれて診察室に入ると、おそらくがんと確信した先生が今後のことについて説明。

「組織生検の結果が出るまで2週間くらいかかります。その間PETを受けておきましょう。次回診察に組織生検とPET診断の結果が揃いますから。リンパにもなにかあるようですし」

あぁ、憧れのPET!
自費だと10万円くらいするやつ!
一生に一度くらい受けてみたいと思っていたけれど、こんな形で叶うとは!

ただし、PETはこの病院ではなく、外部の専門病院に出向くことになります。 
うちからだとバス乗り継ぎか、バス→地下鉄乗り継ぎか。

PETでテンション上がったものの、先生のあのご様子からして、これはがん確定やわ…と覚悟の決まった日となりました。
乳腺外科では指摘されなかったリンパの異常もこともありますし。

不思議なくらい落ち着いていて、涙すら出ない。

というのも、なんとなくそんな気がしていました。
たまたまマンモを受けなかった年に乳がんに罹患したのも何かの巡り合わせでしょうね。

こうなったら、あとはどこまで転移しているか、だけ。
全身転移してたらもうどうしようもないよね。
でもこんなに元気なんだけど?
こんなに元気ながん患者っているの?と自問自答。

そして家族LINEに「がんの疑い。11日にPET検査」とだけ送って帰途につきました。
家族もこれで覚悟はできたことでしょう、多分。知らんけど。


夜、下半身シャワーを浴びようとして浴室に入ってびっくり!
めちゃ赤黒くなってる!
痛みはないけれど、でもこのグロさは記念撮影しようとか思えないレベルでした。

念の為に痛み止めの薬も出ましたが、使わずに済ました。

がんという大病でも、いざ我が事となると案外他人事のように思えるのね、なんておもっていました、このときは。






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