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ラグビーに力をもらえた日 2024年6月22日 日本代表vsイングランド

さて。
がん告知から4日後の22日。
国立競技場でのラグビー日本代表対イングランド戦観戦に行ってきました。

短絡的な私は、がん告知前に、
がん告知→即入院→手術
という脳内設定に合わせ、イングランド戦は見に行けないや、と思っていたのですが、とりあえず24日の治療方針決定まではフリータイム!
最初の設定通り、東京遠征となりました。

国立競技場って座席の間隔が狭い上に、前の席との間もギリギリ、しかも他のスタジアムだと、座席から階段通路まで二方向あるのに、ここは一方通行のみ!
といったネガキャンが効いて、荷物は極力少なく、応援グッズも2019年ワールドカップ会場でゲットした「TRY」のみ。

京都駅前で記念撮影なんて、初めて! 

あとは、試合終了後に落ち合う予定の弟へのお土産を京都駅で購入。 

次女がチケット使わなあかんし、ということでスタバをおごってくれたので、車内での朝ごはんとするべく、志津屋のカルネを購入。

新幹線ホームの待合室、対面には日本代表ジャージのご夫婦。

うちの母娘を見て「あら?」と思ったご様子。

実は私が着ていたのは2003年代表レプリカジャージ、娘に至っては、ラグビー協会A級レフリージャージ、もちろん本物です。
これはひと目見てソレとわかる代物ではないので、国立競技場でも何度か二度見されました。

車内では、ちょうど東海道新幹線と呪術廻戦のコラボ企画をやっていて、車内限定ストーリーを聞きながらの朝食タイム♥ 
あいにく、富士山側ではなかったので、色々気にすることなく呪術廻戦の世界に浸ることができました。
 
そうこうしているうちに東京駅着。
ここからは次女のガイドで人混みをかき分け突き進みました。

3月の黄斑上膜の手術後、右目だとまだ少し歪んで見える症状が残っているので、階段は全て手すりのある方へ。
何しろ一番怖いのが駅の大階段なんです。

次女も私の付き添いにも慣れてきて、こっちこっち!
と人の少ない方、手すりのある方へ誘導してくれました。 

彼女は5月のリーグワン決勝で国立競技場経験済み。
あの時流した悔し涙が、今日は嬉し涙の変わるといいのだけど…。

国立競技場着!

代表戦恒例のリポビタンDコーナーでは、桑井亜乃さんから手渡ししていただきました。
めちゃ筋肉質で足が長い、アスリート!!!っていう体形で、目が♥

会場周辺をブラブラし、コンビニが混む前に食料&ドリンクを調達、激混みの限定ショップを眺めつつ、いざ会場へ!

引退した田中フミさん(スマホの限界)

で、ここでとんだサプライズ!
山沢拓也選手がリザーブに!
ワイルドナイツ成分控えめの今回の日本代表ですが、桜のジャージ着た山沢が見られる!
もっと言えば小山選手も見たいけど!!
と、娘と大興奮!

試合内容はまぁ、前半から「今後に期待しましょう」、という感じでした。
 
が、後半、坂手選手投入されて何故か涙が溢れてきてしまい。
「さかてーーー!、さかてーーー!」と叫びまくりました。  

来年、ラグビーを見に行けるんだろうかという不安は常につきまとってました。
手術が成功したとしても、その後ホルモン療法が始まるはず。
その時の体調はどうなんだろう、身体に痛みは残っていないのだろうか。

そんな不安を吹き飛ばしてくれました。

行くよ!絶対見に、応援に行くから、待ってて!!!
と、強い気持ちになりました。

さらに!
会場が一気に盛り上がった山沢拓也選手登場!!

みんな見たかったよね、桜のジャージの山沢拓也!
ものすごい声援でした!

坂手選手だけでもお腹いっぱいだったのに、そこに山沢選手のトライ!

「たくやーーーーたくやーーーたくやーーー!」

もう喉が壊れそうなくらい、叫びました。
最初に出てきた感情は
「ありがとう!」

誰の何に感謝なのか分からないけれど、とにかくありがとう、でした。

自分ががんを患っていることを忘れられた時間でした。

スポーツ観戦は好きで、よく見る方だとは思いますが、それでも「勇気をもらえた」「元気をもらえた」という言葉にはどこか作られたものを感じていました。

でも、自分がこれから未知の、不安だらけの世界に足を踏み入れることになった時、初めて思いました。
 
「生きる力をもらいました!ありがとう!!」

もうそれだけで十分。


十分だったけど、まだ一つお楽しみが残ってました。
 
ラグビースクールでコーチをしている弟、この日もその時の生徒さんが日本代表として出場していました。
会場の周囲は人が多いので、カンタベリーショップで待ち合わせ。

この弟、3年前に大動脈解離で2度手術、ワールドカップフランス大会を現地観戦するという目標を立て、1年半のリハビリ期間を乗り切りました。
いわば、闘病界における私のセンパイ!

当時の弟のもとにはスクールの卒業生たちからサイン入りジャージやサイン入りボールが次々と届けられ、それは弟にとってまさに生きる力となりました。
そして昨年渡仏して日本代表として活躍するスクールの生徒さんに声援を送りました。



弟には私の病気の事は話してありましたので
「このヘアスタイルも見納めやで!もうちょっとしたらツルツルなるしね」などと軽口叩く余裕も出てきました。

近くのカフェ(代表ジャージの人だらけ)で今日のゲームの反省会や義妹が麻雀にハマっている話はじめ、弟一家の愉快な話で盛り上がり。

新幹線の時間が近づいてきたので、ここで弟と別れ、また東京駅へ。

さっさと駅弁を買って、あとは食べたら一眠り。

京都駅では見られない光景

京都駅では相方がお迎えに来てくれました。
ごめん、お土産なにもないわ💦

でもこうして私がとっても元気になって帰ってきたことが何よりのお土産じゃない?

なんてね



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