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7 weeks #14

2020.08.11 tue

11:30
父からメール。今日の検査結果を受けて週末に一時退院ができることになったという。退院日は13日の木曜日(検査結果次第では14日にずれ込むかも)とのことだった。再入院は17日(月)とある(なるべく早い方が良いとのこと)。ほんの数日の退院だが、父にとっては自分の家に戻れる貴重な時間になる。

まずは退院前に、リクライニングベッドの搬入をする必要が合った。それから退院中の父を1人にしておくわけにもいかないので、退院期間中のサポートの体制を組む必要がある。妹にメールで週末とその前後の空き状況を聞く。

17:00
M氏から、ベッドの搬入が12日になったので、事前の家具移動など手伝ってもらえないかとメールが来た。夜、電話で連絡を入れることにしている。

19:30
父にメールで今日の検査結果を聞く。退院に際して、抗がん剤治療中は免疫が下がるので、退院している間は感染症に十分気をつけなければいけないと、以前の医師の説明の中で聞いていたので、今現在の父の免疫力がどの程度なのかは重要なファクターだった。健康な人ならなんでもないような、どこにでもいる菌にも感染してしまうというのだから、一時退院はリスクが伴うはずだ。

20:00
M氏に電話を入れ、明日の搬入を私が手伝う旨を伝える。また退院当日の迎えとその後の対応をM氏と妹にお願いすることにする。

22:00
父から返信。今日の検査結果で白血球数が1,500(通常は10,000程度)とのこと。1,500で退院できちゃうんだ・・・というのが率直な感想だった。この数字が退院日の午前中に1,000を切っているようだと退院は再検討になるかもしれない、とも書いてあった。なるほど。
抗がん剤の副作用としての免疫低下は、投与開始から2週間後が最も顕著(最も低い免疫力)になり、その後回復すると医師から聞いていた。抗がん剤の投与開始からこの日がちょうど2週間後だったので、この時点で1,500ある(1,000を切っていない)ことを受けて一時退院が許可されたのだろうと推測できた。
とは言え健康な人の10分の1とか5分の1の免疫力しかない父にとって、自宅がハイリスクな環境であることには違いなかった。どんなに綺麗に掃除した所で、自宅は無菌室にはなり得ない。私たちサポートチームは、なるべくウィルスや菌を外から持ち込まないようにするため、手指の消毒やマスク着用といった基本動作を徹底するほかない。幸か不幸か、新型コロナウィルス感染症対策としてこれらが皆の日常の習慣になっているのはなんとも奇妙な巡り合わせだった。

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