7 weeks #18
2020.08.18 tue
11:00
昨日、妹とM氏の付き添いで無事に再入院した父は、今日から2クール目の抗がん剤治療を開始する予定だった。そして、早ければ週末に再度一時退院する可能性もあるらしく、そのためのサポート体制づくりが必要になっていた。またこの先父の病状が悪化した場合のことも想定して、父にやや長いメールをしたためて送った。
それから大学の課題制作のため、丸の内にあるエプソンのプロラボで写真のプリント作業を2時間ほど行う。写真のプリント作業は、没頭していると時間があっという間に過ぎていく。提出期限に間に合わせるには今日発送したいので、どうにかラボの予約時間内に仕上げて提出用の封筒にまとめ、郵便局に差出しに行く。
13:30
郵便局で課題を発送しようとしていると、江東豊洲病院から電話。出ると主治医のM医師だった。
抗がん剤の点滴投与を始めて20分くらいしたところで痙攣のような震えを起こし、また37.5度の発熱もあるという。震えの原因がまだ分からないが、ひとまず抗がん剤の投与はいったん中止して様子を見るとのことだった。そうですか、分かりましたと話を聞く。続報を待つより他にない。
気になったので、一時退院中の薬の飲み間違いのことを父が話したか聞いてみた。予想通りだったが、話していなかった。M医師はさほど驚いた様子もなく、そういう場合は無理にサイクルを戻そうとしなくていいですよと言った。よくあることなのだろう。
抗がん剤をいったん中止しているらしいということを、妹とM氏に一応メールで知らせておく。
19:00
父からメール。
「2回目のサイクルが始まりました。
今ちょっとしんどいので、詳細はまたあした連絡します。
とりあえずおやすみ!」
はて。2クール目の抗がん剤投与は中断したはずだが、あのあと再開したのだろうか?いつになく簡潔な文章だった。それに、これまでの私と妹宛のメールにはM氏の宛先は入っておらず、別に連絡していたようだったが、今回は3人に同時に送られている。本当にしんどいのだろう。朝に私から送ったメールへの返信は当面期待できないなと思った。そしてこれが、父からの最後のメールになった。
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