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7 weeks #11

2020.08.03 mon

17:00
父からひとつ朗報。この日実施した頭部MRIの結果、脳への転移は認められなかったとのこと。前回の医師からの説明で、もし脳転移があれば重大なリスクとなり、放射線治療を行う可能性があるということ、しかし肺の抗がん剤治療と同時に行うのは危険なため、交互に行うなど、バランスをとりながら進める必要があるということを聞かされていた。進行の早いがんを抱えている父にとっては難題になる。現時点でその心配をしなくて良いのは、間違いなくいいニュースだった。

この数日間、父からのメールを見る限りあまり病状や体調に変化はないようだったが、文面には先週までの勢いが感じられず、もやっとした印象を受けた。

「(かすれていた)声が少し戻ったようです。(腫瘍の縮小より)そっちが先かよと言いたくなるが」

「様子を見ながら鎮痛剤と栄養補給点滴を行って、患部(腫瘍)の縮小が始まるのを待機しています」

「食事もまあまあなんとか取っています」

抗がん剤の投与を受け始めた直後は、その効果に期待しているという言葉が並んでいたが、数日が過ぎても期待に反して腫瘍が小さくなっていないこと、しかし副作用は少しずつ出ている(食欲が減退している)ことが窺えた。鎮痛剤の点滴を受けているというのも若干気がかりだったが、つとめていつも通りの返信をした。

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