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【指名】意図を持って使い分ける

前回の「発問→作業指示」の話は反響が大きく、
「挙手指名以外の方法を知りたい!」
とお声をいただきました。
ふむふむ、そこね。
ということで、
今回は「指名のバリエーション」のお話です!


① 挙手した子を指名する

一番メジャーな方法かもしれません。
挙手があることで、積極的に参加している子がわかったり、
挙手の数で理解できているか測れたりします。
が、こればかりだと前号紹介した
「上澄みばかり掬った授業」
になってしまいます。


② 順に指名する

座席順に次々と指名していく方法です。
列指名とも言われます。
一人ずつ順に指名されるので、
発言の機会が均等にあることになります。
当たる順がわかっているので子どもも心の準備がしやすく
教師も誰を指名するか迷わずにすみます
発問から発言までの時間が短いので、
テンポよく授業が進むというメリットもあります。
言い換えると、
順番が来てすぐ答えられるような場面に向いている方法でもあります。
(計算の答え合わせ、一文交代読みなど)


③ 意図した子を指名する

挙手のあるなしに関わらず、
教師が意図を持って特定の子を指名する方法です。
机間巡視をして
「これを発表させたい」という意見を書いていた子を指名する、
言いたいことがありそうだけど挙手には至らない子を指名する、
などが考えられます。
「言ってよかった」とその子が満足感を持てるように、
発言をその後いい展開に持っていけるといいですね。


④ 指名なし

いきなり高度な技ですが、
「教師が指名しなくても子どもたちが自ら発言する」
方法です。
教師の発言は最初の一つの発問だけで、
あとは子どもたちが次々に意見を言い合って授業が進みます。
さすがに1年生には難しいかもしれませんが、
2年生以上は可能です。
(っていきなりはできませんけどね。指導の段階が必要で)



授業中の場面に応じて、
それぞれのメリットを生かした指名ができるように、
使い分けて
みてください。
コロナが落ち着いてきたら、
「自分の考えをおとなりさんと言い合ってごらんなさい」など、
子ども同士が関わり合う方法
取り入れていけたらいいなと思います。

そして、どんな方法で指名するにせよ、
一日の中で、
どの子も少なくとも一回は発言させられたら
いいなと思います。


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【ワーク】

指名の方法を、シュミレーションしよう。






(取り組むことで自分の考えが整理されます。ご自分のノートでも、コメント欄でも、書いてみてくださいね)

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【質問】

伝えたいことは何ですか?






(ご自分に問いかけてみてくださいね。答えはすべて正解です)

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