音楽制作におけるリモート環境の整備 その2

こんにちは

その1で書きました内容は主に

「既存音源を流しながらそれについての会話をする」

ための内容でした。

用途としては「音源制作前の打ち合わせ」「おすすめ新譜を流してぎゃーぎゃー言う会(やりたい)」とか向けでしたね。

今回その2ではもう少しつっこんで

「DAWの音をやりとりしながらのミーティング」

という用途向けの内容です。アレンジャーさんやバンド内でのアレンジ詰めなんかの際に使えると思います。


前回も言いましたが、目指すスタイルは

あれ繋いでこれ繋いでとハードは増やさない

それと一元管理

がコンセプトです。


ここからsource nexus proが必要になってきます。

1.source nexusを使ってDAW内の自分のミックス音をMac内部へFloatする。

スクリーンショット 2020-04-08 16.51.28

2.Loopbackを使ってFloatされたsource nexusのout音をblackholeへルーティング

スクリーンショット 2020-04-08 16.53.57

3.source connect nowを使ってblackholeの音を送出する。

スクリーンショット 2020-04-08 16.55.30


言葉だけで言うと、こういうことです。


さて、これだと自分の音が送出できてるだけなので、相手の音も聞くために

4.

スクリーンショット 2020-04-08 16.58.55

ここを

スクリーンショット 2020-04-08 16.59.30

こう。

これで先方の音がsource nexus Bバスへ送られました。


5.あとはPT上で向こうの音が帰ってくるトラックを作って、

そこにsource nexus proを入れてBをレシーブします。

スクリーンショット 2020-04-08 17.02.21

と、ここでこれじゃあまずいと気付いた方はあとはもう自分で全部できます。

これだと相手の音が1−2にルーティングされているので「マスター1」にも乗ってしまい、ループが発生します。

正解は

スクリーンショット 2020-04-08 17.05.03

こういう形に変更しましょう。


これで問題なくできますね。

前回言ったようにDAW送出が一人の場合はもっと単純になりますね。

聞く側の人がsource connect nowの設定をもっとシンプルにすればいいのです。


ちなみに2.のLoopbackはなくてもできます。

source nexus proは直接Blackholeへsendを設定することもできるので。

ですが送出側がDAWを流しつつも、

「いや、〜の〜って曲一回聞いてみようぜ!」

となってspotifyで流したりするのも同じ回線に乗せるためにはLoopbackを介しておくと楽です。

Loopbackのsourceに鳴らしたいものを追加していけばいいので。



さて、ここまでだと自分のDAWの音を単純に送出できてるだけで会話ができません。

会話はzoom、facetimeと割り切ってもいいのですが、そうしない利点と方法を次に書こうかと思います。


もっと安くできる!とか、それは本当は必要ない!とかあったらすいません。

これを軸にご自分なりに調整していただければと思います。

それとspotifyなどのサービスを送出して複数人でデジタル環境で聴くのって多分違法な気がします。やらないでください(言いましたよ)

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