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万葉博多と福岡の刺身とホルモン

九州新幹線で鹿児島から博多へ。
まずは博多駅の牧のうどん。
ごぼう天うどん460円でソウルフードチャージ。

数十分茹でて柔っ柔にし、冷水で締めない麺。

一玉500gの重量だが重くなく、ほとんど飲み物みたいに喉を通る。啜ってるそばからスープを吸い取りどんどん膨張していき「まだまだ減らんたい」な安心感を保つ。究極のうどんであろう。

ごぼう天

夜は藤崎の日本酒食堂へ。その前に滞在していた南九州より刺身が全然おいしい。写真の一皿一皿は関東のその辺のチェーンの立ち飲み屋と同じぐらいの値段感で、味はレべチ。

ちなみになぜ福岡の刺身がこげんうまかとか?というと、漁場のよさ(プランクトンが豊富)だったり、下処理の丁寧さだったりするらしい。あとは福岡人の舌が肥えているのでいい加減なものを出せないというのもあるだろう。おいしいものには理由があるのだ。

カンパチ、シマアジ
タコの柔らか煮
いぶりがっこクリームチーズ
手羽

福岡は久留米の山の寿 夏酒。とてもフレッシュ。

山の寿

続いて佐賀の基峰鶴Velvet。甘い。上にあげたメニューだとクリームチーズが合うが、いかんせん飲酒のピッチと料理が出されるタイミングが必ずしも噛み合わないのがペアリングの悩ましさだ。
結局はオールラウンダーな酒に軍配があがる。

基峰鶴

翌日。
いよいよ万葉の湯博多館へ。この夏旅のメインイベである。

閉館事情を改めて読むと宜なるかな。

閉館事情

平日午前なのでサウナはガラ空きで快適。リニューアルしたロウリュウの火力で広い部屋の隅々までバチバチに熱い。12分計の半分くらいで耐えられず出てしまう。水風呂のご褒美感が半端ない。

スチームも素晴らしく、年季を経た貫禄がいぶし銀状態で出ているだけにたたむのが惜しい。

露天のデッキチェアが五つもあり、選びたい放題。夏の陽射しで身体は即乾き、かつ適度に風がありずっと寝そべっていたい。

岩盤浴を挟み10セット近く、たっぷりと楽しむ。

2-3Fの階段の壁には相田みつを名言集が。

みつをについては、いいこと言うけどこの人もがいてんなー、あがいてんなー、こういう言葉ばっか量産すると逆に生きづらさを増さないか?って思ったりもしてたが、今日は素直に受け止めることができた。万葉閉館で情にほだされているのだろう。

そこから変な情緒スイッチが入ってしまったので、それを振り払うように、じめっとするよりカラッとお別れしようぜみたいなノリで、なぜか頭の中に「いい湯だな」がかかりだす。

「ババンババンバンバン アビバノンノン」
「いいとこだ いいとこだ」
「お別れするのはツライけど」
「時間だよ、仕方がない」

脳内再生のつもりが、武雄と湯布院の名湯につかっていると思わず口から再生されてた。

次の回まで、ご機嫌よう。

万葉の湯

湯上がりに向かうは福岡市南区井尻。

ここのホルモン屋「赤しろ屋」が気になっていた。
博多大吉がローカル番組「何しようと」で、街ブラロケの撮れ高がまだまだ遠い状態でホルモンの匂いに負けて飲んでしまった店である。

この薄切りスライス。関東ではなかなかお目にかからない。
大吉いわく「薄ければ薄いほどいい」。

しろ(大腸)

写真のようにすぐにくるってなる。適当にあぶり外をカリッとさせて完成。
関東みたいに食べどきをひたすら待つこともない。

しろ、はつ、なんこつ、赤(はらみ)

いただきまーす。
うわっ、バリウマ。
タレも関東と全然違う。(店主のルーツは宮崎らしい)。
ビールがどんどんなくなった。

バリウマ

ちなみにこのホルモン屋から南に1kmほど行ったところにあるラーメン屋「文福」がちょうどこの日から新横浜のラーメン博物館に出店しているのである。一風堂で修行した店主があえて福岡で出す味噌ラーメン。それを横浜で食すことができるとは、楽しみである。

帰りの福岡空港にて

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