西郷に導かれしはしご酒
そうだ、薩摩藩ゆかりの史跡巡りとはしご酒を一緒にこなしてしまおう！
そんな馬鹿げたことを思いついたのも居酒屋前に佇む西郷どんを見たからだろうか。旅行とは思いつきである。
まずはクラフトビールから。46かごしまクラフト。醸造はひふみよブリューイング。
カボスをたっぷり使ったサツマシトラスIPA。先客の飲んでたピーマンビールも気になったが匂いがすごく見送り。
メニュー見るとトマトやらオリーブやら、鹿児島の様々な地方からの野菜や果物を取り入れている。こういうのこそクラフトビールだ。
店員さんとお客さんの女子トークに入れてもらった。前日噴火した桜島だが、この辺は風向き的に影響はないらしい。
酔い覚ましに歩く。
西郷隆盛像。さいごうたか モリゾー。
鹿児島城。ハスが見事。
小学生たちが記念写真を撮っていた。引率の先生がシェーのポーズでボソっと「イヤミ」と言い、たぶん、5m離れていた私以外の誰も分からなかった。
古っ、寒っ！とは思わない。東京や神奈川ではさすがに見なくなった古典芸がまだまだこの地では息づいているのだと知りほっこりした。
篤姫。
西郷終焉の地。すっかりマンション。
西南戦争の銃撃跡地。実地ではぼけーっと見ていて気付かなかったが、写真で見ると確かに弾痕あり。歴史オタにはたまらんだろうな。たぶん、やつらはこれ触りながらグイッと呑む。
だいぶ歩いた。ここから天文館にUターンするよりは名山堀が近い。狭い区画ながらディープな飲み屋があるという。
いきなりこれよ。コンビニみたいな角打ち屋ふとし。まさにディープな匂い。こういう場所入っておくと数年経っても旅行の記憶は色褪せない。2022年訪れた熊本の田迎サウナもそうだ。
このへんでしか飲めないという焼酎、その名もズバリ名山堀をオーダー。
先客3名がすでに出来上がってる。
鹿児島弁トークをアテに呑むか。
って思ってたら標準語と変わらないな。
ん？
なんか聞き覚えのある地名が出てくるというか、聞き覚えありすぎるんですけど。
二子玉、武蔵溝ノ口、鶴見、、待て待て待て。
耳を傾ける。
鹿児島県民二人と関東の旅行客という構図らしい。県民のひとりは川崎周辺に住んだことがあるという背景を理解。
なるほど。しかし会話ってのは、途中からの断片でも背景とか分かるのが面白いね。
鹿児県民「いまはどこ住んでるの？」
旅行客「東神奈川駅近くです」
待て待て待てーいっ！
おま、同じ神奈川区民かい。
神奈川区からはるばる鹿児島のあえて繁華街をちょっと外したディープな酒場に繰り出してくるとか、お前は俺か。
そこへリアルアテが到着。味噌ピーナッツ。これがやば旨。芋焼酎のために爆誕しちゃいましたみたいな面構えだ。
引き続き、神奈川区民と鹿児島県民トークをアテに呑む。いやー焼酎進むなぁ。むしろ話に加わると自分語りが面倒なのでこういうラジオ代わりなのがいい。
にいちゃんもまさか、隣でジョジョのTシャツ着てスマホいじり飲みしてるやつがご近所さんとは思いもしないだろう。
普段あれだろ、徳の湯からの立ち飲み屋の龍馬とかで吉乃川決めてんだろ？
脳内お前は俺か飲み会を切り上げ、3軒目は天文館に戻り、かどや。ここはニューニシノの目と鼻の先。
島美人のソーダ割。
皿しゅうまい420円。うまい。昼飯を2回食べたから、西郷どんの腹にならないようここまでにしよう。
ここでX見てたら突如、天文館の霧島温泉よかった〜のポストが。
一度だけリプしたことがあったかどうかぐらいの方なので、偶然ですね飲みましょう！はしなかったが霧島温泉がめちゃ気になってきた。
徒歩圏。酒入ってたけど行くしかない。
飲酒後の温浴は良くはないしXだと炎上しそう。
しかし飲酒の程度と本人の心身状態、他者への配慮、SNSでの伝わり方や切り取り方次第だろう。みんな飲み会から帰って風呂に入るわけだし。まあサウナはさすがに入らないが。
で行ってみたらこれだという。
Xの方は時差投稿だったのですね。そういうのもあるから、リプで確認した方がいいのである。
でもまた鹿児島にすぐ来たい積み残しができてよかった。
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