福岡時代

昨日は福岡で働いていた時の店長のお店へ。一緒に立ち上げで働かせてもらったのが10年前、他のお客様もいなかったので色々とゆっくりと話ができて楽しかった。
今だに記憶に残る福岡時代のエピソードがある。西中洲でアルバイトとして働いていた8月の真夏日、お店は開店1時間前、店前に一組の老夫婦がオープンを待って並んでいた。僕は一部屋の清掃だけ早く終わらせ当時の店長や他のスタッフには食事は後からでいいからとにかく飲み物だけでも出すことを伝えて老夫婦を案内。すごく喜んでくれた老夫婦は何杯もビールを飲んでくれ、帰り際に「嬉しくて何杯もビール飲んじゃったよ!本当に嬉しかったよ!ありがとう!」と。そして将来は自分のお店を持ちたい事を話してた僕に「あなたは絶対に飲食に向いてるから大丈夫!頑張って!」と。後から知った話だがその老夫婦は何十年も北九州で寿司屋を営んでいた方達だったそうだ。
他の人からしたら何でもないように聞こえるかもしれないが、こういう経験の積み重ねが僕が飲食を好きな理由なのだと思う。もちろん現場に出ていると良いことよりも大変なことも多いこともわかっている。
昨日のお世話になった店長との会話でも話したが、あと何年全力で経営者として走れるかは正直わからない。良いか悪いか、どのようなやり方が1番会社を成長させるのかは各々だが、僕はトップふくめ幹部陣が働かない会社なんてクソだと思うし、マウンテンブルをそんなダラダラした会社にはしたくないと思っている。常日頃幹部にもそうなったら幹部全員潔く退陣しようとも伝えている。ただでさえ経営レベルが低い業界でまだまだしょーもない成果しか出せていない。ただアホで平凡な自分でもマウンテンブルの経営者として、心身共にできるとこまで全力でやりきり、少しでも日本の食文化、飲食業界に貢献できるよう頑張りたいと思う。
仕事もテキーラも全力で。
頑張ろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?