学生たちに自分達で意思決定をしながらグループを作ってもらうなら「マグネットテーブル」がおすすめ
山梨学院大学 学習・教育開発センターの小笠原です。
現在、山梨学院大学では学生たちグループで取り組んでいく授業をいくつか担当しています。
グループ分けの際にの私がよく取り入れているファシリテーション手法について今回取り上げていきます。それがマグネットテーブルです。
■マグネットテーブルとは?
■マグネットテーブルで準備するもの
●A4用紙や画用紙など
参加者がテーマやアイデアを記入するための用紙
●プロッキー
1人につき1本あると良い
■マグネットテーブルの進め方
1)参加者に用紙やペンを配布。話したいテーマやロクむ際の問いやテーマを髪に共有し、それに対して参加者は自分ごとで取り組みたいテーマやアイデアを用紙に記入。なるべく簡潔かつ読みやすい大きな文字で記入。(横書きで書いてもらうことが多い)
2)紙に記入したら、参加者はその用紙を他の参加者に見えやすいように持ち、部屋の中を歩き回る。最初はすぐにグループを作らず無言で歩き回り、できるだけたくさんの人と用紙を見せ合う。
3)しばらく経過したら、グループ作りの話し合いを始めてもらう。互いの紙を見合いながら、4〜6人のグループを作る(状況によっては2,3人の時も)。グループを作った後に、書いたテーマの背景をお互いに共有し、グループで取り組んだり話をしたりするテーマを決めてみる。
○グループづくりのポイント
1:テーマが似ている人
2:化学反応が起こりそうな人
3:自分のテーマを手放してもいいような他のテーマを書いている人
のいずれかでグループを作っていく。
■マグネットテーブルの面白さ
グループづくりのポイントで、テーマが似ている人じゃなくてもいいところが好きです。テーマがみんな必ず似ているわけでもなく、バラバラになることも当然。その時に、幾つもの選択肢があるのがいいなと思っています。
実際に学生の様子を見ても、なかなか何を書いていいかわからない学生もいるので、その時はひとまず書いてもらい(?マークでも良い)、そこから誰かの案に乗っかってもいいのは心理的にも安心するのかなと思います。
先日、山梨学院授業内でも取り入れてみましたが、学生からの感想も
1回グループができても、さらに分解可能。くっついたり離れたりする様子もまさにマグネットのようかもしれません。
■グループになった後に合意形成をしていく際のポイント(次回のnoteの記事で)
グループになった後に、グループで話す、取り組むテーマを決める際に話し合いをすることもあります。その際に合意形成をしていくために、お互いが納得しているかどうかをチェックするアプローチもあります。これはまた次回のnoteの記事でまとめていきます。
■マグネットテーブルを取り入れた教育実践
※マグネットテーブルを取り入れた教育実践については下記リンク先の、
「<統治されない技法〉の教育の実装に向けて」がタイトルの論文をご覧ください(大阪国際大学の早川さんとの共著です)
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