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小説「珠」小山右人

彼には、しゃにむに生きてもどうにも収まり切らない、氾濫の血潮が胸の内にあった。それが、珠。あらゆる運に見放され、路頭に這いつくばったどん底からも、絵を描く創作に彼を導き、一旦は成功の座まで上り詰めさせるのだが・・・