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10万円の10万倍

給付金がまだ届かない。
届いたらあれを買ってこんなことして、なんて勝手に想像していましたが、すっかり購買意欲をなくしてしまいました。

Yujiです、こんにちは!

手続きしてから一ヵ月近くになるというのに、いつ届くのでしょうか?
無能な会社に委託するぐらいならウチが承りますけど。

寄付
ユニクロでおなじみ、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が京都大学に寄付をしたそうだ。
その金額100億円。シンプルに凄いと思う。

東洋経済によると、京都大学は柳井会長個人から本庶氏と山中氏が取り組む研究に対し、総額100億円の寄付を受ける旨を発表した。
具体的には、本庶氏がセンター長を務めるがん免疫総合研究センターでの研究推進のために「柳井基金」を設置し、2020年から10年間かけて毎年5億円を寄付。山中氏に対しては、iPS細胞を安価で製造するためのプロジェクトに45億円、新型コロナウイルスの調査やワクチン開発などの研究に5億円を寄付、しめて合計100億円に達する。
柳井会長はこれまで東日本大震災の被災地支援や、母校・早稲田大学とUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の連携事業などに寄付を行ってきたが、100億円という寄付額は過去最大規模となる。
今回の寄付を決めた理由について「この人は本当に能力がある、成果を上げられる人だな、などというのはだいたい僕の直感でわかる。本庶先生の研究は人類のためになるし、山中先生の研究に対しても以前から尊敬していたので、微力ながら援助させていただいた」と語った。
国が大学に拠出する研究費は使途が限定されるほか、予算の関係から年度を繰り越して使うことが難しいそうだ。
そのため、本庶氏は「国費は毎年の予算に左右され、長期的展望がなかなか望めない。柳井基金は10年間の展望で活用できるため、問題に安心して取り組むことができる」と言及。山中氏も「(使途などの)自由度が非常に高く、研究組織を運営していくうえでありがたい。生涯をかけて蓄えたお金を研究費にいただき、重い責任を感じている」と述べた。

慣習
日本にも寄付をする人はいるが、海外ほどのレベルではない。
上場企業の一部では株主優待の一つに「寄付」というのもあるが、一般的ではない。
逆に何で寄付せにゃならんの?と思うぐらい寄付に対する意識は低い。
柳井会長はソフトバンクグループの孫正義会長兼社長と並び、アメリカの雑誌「フォーブス」の日本長者番付の上位に長年ランクインする常連でもあり、国内経済界の大物が研究支援のための寄付やその意義を表明したことは、今後日本でも寄付への関心が高まるきっかけとなる可能性はある。
柳井会長レベルまで行くと、100億円ぐらいの寄付は痛くもかゆくもないだろうし、今まで稼ぎすぎた分の還元と考えれば十分すぎるほどの社会貢献にもなる。後継者を誰にするかは頭の痛いところと察するが、柳井家としては安泰なので、今後は慈善団体の会長あたりになって「一日一善」とか言っていそうな気もする。
とはいえ、柳井会長の存在価値は偉大だ。
少し前までは経済界の中でも軽く見られていたかもしれないが、次々とつぶれていくアパレル業界の中で孤軍奮闘、ひときわ日本経済を支えているといっても過言ではないだろう。
確かにおしゃれ度は低いかもしれないが、ハイブランドのシャツやニットの下には、ユニクロが確固たるポジションをキープしている。
春夏はエアリズム、秋冬はヒートテックという具合だ。
競合他社もあわてて似たようなアンダーウエアを販売したが、すでにエアリズムもヒートテックも固有名詞から一般名詞になりつつあり、ユニクロの一人勝ちといえる。
だが寄付とはいえ、柳井会長は無駄な投資はしないはずだ。
柳井会長と京都大学の本庶特別教授は同じ高校出身ということで、以前から親交があったのが今回の寄付のきっかけにもなったそうだが、山中教授ともご縁が出来たことにより、京都大学とのパイプが太いものとなった。
これは長期的に見て今後のビジネスにもつながる可能性が大きいと思う。
先日新発売されたエアリズムのマスクはその小さな一歩であり、数年後にはかなり進化した形で市場を独占することになる、というのは深読みしすぎか。

偽善
ところで、今回の寄付に関してデビ夫人があるツイートをした。
そのツイートの最後に「前澤社長の資産の使い方とは大違いですね」と。
ご存じのように、前澤氏はこれまでお年玉として100万円を配布したり、ひとり親やカップルを資金支援するなど計23億円を配布している。現在は、ツイッターのフォロワーが700万人を超えたら新たな「お金配り」をすると呼び掛けており、それを批判するような形でのツイートとなったが、これに対して前澤氏は「私ごときをデヴィ様に存じて頂き光栄です」と返した。
前澤氏は、こうした「お金配り」の理由として「お金を配るといろんな声が集まる。フォロワーも増える。それは起業家にとって事業作りのヒントやチャンスになる。みんなが喜ぶ事業を作ればまた儲かる。儲かったらまた配る。誰も損しない究極のエコシステム」と説明している。
デビ夫人は特に寄付をしているわけでもなさそうなので、「まず寄付をしたら」などという一般の声もあり、前澤氏を支持する声も多いようだが、一つ気になる点がある。
個人情報の収集だ。
「お金配り」をするにあたっては、身元の確認や口座の確認で住民票や戸籍謄本の提出を求めているそうで、それが厳重に管理されているのか、されているとは思うが、いささか不安だ。
セキュリティは絶対ではない。人的ミスしかり、ハッキングしかり。
100万円もらう代わりに自分の個人情報を提出する。
個人情報をもらう代わりに100万円を進呈する。
そうやって個人情報がどんどん集まる。
いろんな属性がわかってくる。データが蓄積される。
新たなビジネスに生かすことが出来る。

死に金を使う人など、この世には存在しないのだ。

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