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【無料】ドランクドラゴン鈴木さんは我々の人格を炙り出すリトマス試験紙

感受性には浅さと深さがある。

「人それぞれ」という何も言えない結論で止まってしまえば思考は止まる。
リアルな世の中は「人それぞれ」なんかで形成されていない。

いつか浮き彫りになる正解不正解はあるし、好みなどを超越した良し悪しだって存在する。

向き合えば50%分かる。付き合えば80%分かる。
そこを見抜けるかどうかに感受性が試される。

どこまで行っても人の本性の全ては分からないが、ある程度の経験値で分かることだってある。
ズル賢いフェイクが闊歩するのは己の感性を鍛えるためだと知った。

反面教師なくして成長なし。
菌を跳ね返す免疫を作るためには多少の害を注入されておくことは必要悪。
善の心に溢れた人間社会の中で生きれば世間知らずのまま突き進むことになる。
損得勘定が働いて人を値踏みすることだって社会の一部。

いろいろ分かっているつもりでも言葉だけを信頼するのは難しい。
大人になっても、またあのパターンかな…と疑心暗鬼を繰り返す。

そんな魑魅魍魎渦巻く社会でもドランクドラゴン鈴木拓さんの魅力に気がつけるならば、おそらく大丈夫。

なぜか鈴木さんはウソをつかないのだ。
世に蔓延っている"本当"を淡々と話す。
そこに疑いの余地はなく、真っ直ぐな等身大を見せてくれる。
ウソで塗り固めた人間を許せない一面も併せ持つので、虚構まみれが幅を利かす世界で鈴木さんのように生きるのは相当難しい。

クズキャラだと言われるのも当たり前。
そりゃあ人間が真っ直ぐに思ったことを口にすればクズキャラだと言われるだろう。
良い人ぶっていることが良い人だと称されるなら、今からでもSNSやYouTubeを駆使して全人類が良い人になれる。
無論、鈴木さんだって大勢の人前に立ってパフォーマンスするタレントであるがゆえ、テレビ用に合わせにいく場合だってある。

しかし、どうにもこうにも根本の部分が揺らがず、いつも正直なのだ。
これが鈴木さんの人間性であり、おそらくは性根の部分が実直。
鈴木拓さんのことを「なぜか信用できる」と感じられる人は感性が豊かに違いない。

言い換えれば、自分自身が成長したかどうかを測れるリトマス試験紙とも言える。
「なんかセコそうで嫌いやわ〜」とか本気で思っているうちは未熟なだけ。
ここに好みの要素は全くなし。もし、意味が分からないならばまだ成長できていないだけの話。

結局、ウソをつかない人の安心感は何事にも変えがたい。

いくらクズだと称されようと、何も知らない世間からの好感度は低かろうと軸がブレない。
その結果、どうなるのか。

普通に笑えるのだ。余計なノイズを挟まず、おもしろさがダイレクトに届いてくる。

人が人を笑わせるのは人間関係。ならばウソつきに笑えないのは当たり前。

どこか不器用で損をしてきたであろう過去も鈴木さんに深みを与えている。
実力者や権力者の顔色だけを見てきた世渡り上手とは格が違う。
実力者や権力者の目の前でヘマをしてしまいそうなところもふくめて鈴木さんの人間味であり愛すべき部分だ。

私は好きな人には好きだと言おうと決めた。
おもしろい人にはおもしろいと言おうと決めた。
本当に力のある人には敬意を示すことを決めた。

なぜなら、力のある人間は被害者の立場を取って当たり屋みたいに暴れ散らしたりしないからだ。

力のない人間が力のなさを隠すために、「なぜかボク嫌われてます!」「追い込まれて精神を破壊されました!」と大声でアピールする狡猾な手法…

そんな手口があることを、昨年まで私は知らなかった。

その方法をタイミングよく巧妙に駆使すれば、大抵の人間のことは潰せる現代。
戦力外通告を受ければ「好みだけで外されました!」
性根がバレて糾弾されれば「主観だけで判断されました!」
過剰に気を遣ってヨシヨシしていなければ全てパワハラだと主張してきて相手を潰せる時代。

面の皮さえ厚ければやれてしまう。そんな時代の流れ。

たしかに、芸事に対する好き嫌いを持ち出すのは自分の立場上良くない。
自分のセンスや感覚だけで判断せず、フラットな目で見ることは絶対に必要。

しかし、人間的な部分においては話が変わる。

人間性の邪悪さを見破られたことに対して「主観で判断するな!」は絶対に通用しない。
昨今、多様性多様性と言われるが、そんな多様性まで認め始めたら世界は終わる。

人を欺くことも多様性?
利用価値のある人にだけ擦り寄っていくのも多様性?
不義理なことをするのも多様性?

都合よく使える便利な言葉だからこそ、多様性の連呼も考えもの。
みんな違ってみんな良いのだが、絶対にダメな人もいる。

ネット社会になり何かとフェイクが蔓延る世の中になった結果、昨今の裏トレンドはマウント合戦だ。
バレている人ほどムキになって反論している。

ゴチャゴチャ騒がしいご時世だからこそ、大切なのは足元を見失わないこと。

世論が混沌とすればするほど、自分自身がドランクドラゴン鈴木さんの魅力が分かる側の人間で良かったと心から思える。

随分前に鈴木さんが書いた本「クズころがし」
元気いっぱい系インフルエンサーの意識高い言葉よりも数百倍学べることがたくさん書いてあります。

想像以上に名著ですが、本の値段が安くなりすぎているところまでふくめて鈴木拓さんはおもしろい。




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