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<閑話休題>死海文書

https://news.yahoo.co.jp/articles/f199f7e06cfc83e3c22bfffa60123838a7a29eba

死海文書のことがニュースになっていた。

死海文書は、羊皮紙以外に青銅版にも書かれている。元々ヨルダン領だったヨルダン河西岸地区で見つかったが、その後中東戦争でイスラエルに占領されたため、死海文書の半分がイスラエルに、残りがヨルダンに残った。

そのヨルダンの博物館には、青銅版の死海文書が保管されていて、これがその画像。

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羊皮紙やパピルスも展示されている。

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日本のJICAの援助で旧市街に作られたヨルダンの博物館には、この死海文書を発見したときの再現ビデオが繰り返し上映されていて、なかなか面白い。

死海文書は、最初よくわからずに発見者のベドウィンから骨董屋が廉価で購入したようだが、その後ヨーロッパの研究家に高値で転売され、その研究家グループが長年研究成果を秘匿していた。近年解読した内容を漸く公表することになり、原始キリスト教のマイナーグループであった、エッセネ派と呼ばれる修道僧のような生活をしていた人たちの経典であったという説が有力になっている。

ということで、紀元1世紀の時代は、今と違って地中海に面した地域が世界の文明と文化の中心であったのですね。また、当時はレバノン周辺には現在の国旗に使われている杉(シーダー)の木が沢山あったし、豊穣な土地に恵まれていたらしい。それを人類が2000年かけて砂漠にしてしまったのです。環境破壊の原点ですね。

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