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<ラグビー>パトリック・ツイプロツが,2023年までNZ協会との契約を延長

参考にした記事
https://www.nzherald.co.nz/rugby/news/article.cfm?c_id=80&objectid=12339745
https://www.nzherald.co.nz/rugby/news/article.cfm?c_id=80&objectid=12340445

ブルーズのキャプテンかつオールブラックスのLOであるパトリック・ツイプロツ,27歳は,NZ協会との契約を2023年まで延長した。

昨年の日本のRWC開催時点では,ツイプロツはNZから海外移籍することを予定していた。しかし,オールブラックスが準決勝でイングランドに想定外の敗退をした上に,今回のCOVID―19によるラグビーができない期間が続いたことが,ツイプロツの契約延長の理由となった。

なお,先日のハリケーンズ戦では,ツイプロツは髪をピンク(ゴールド)に染め,チームの同僚である,ホスキン・ソツツ,リエコ・イオアネ,サム・ノックらも真似ていた。何か背景があるのかという問いに対してツイプロツは,長くラグビーができなかったことからの喜びを表したかったと述べている。ちなみに,チームからはNBAのスターであるデニス・ロッドマンのようだと言われているそうだ。

ツイプロツは,契約延長した理由を以下のように述べている。
「RWCの前までは,契約は残り1年だったので,もし優勝したら全ては違っていたと思う。おそらく海外移籍することで,新たな挑戦を初めていた。」
「しかし,年が明けてからは,ブルーズへいかに貢献できるかを考えるようになった。」
「海外移籍の興味はあった。しかし,COVID-19騒ぎになった後に,とりわけ(移籍先に考えていた)日本やヨーロッパの状況(を考えた結果)は,とても心配になるものだった。自分と妻は次の数年間のことを考え直してみた。そして,自分や家族の成長を考えたら,今この瞬間はNZがベストだと思った。」

ツイプロツは,オールブラックスでは,ブロディ-・レタリック,サムエル・ホワイトロック,スコット・バレットに次ぐ4番目のLOとなっているが,最近の成長ぶりは目覚ましい。
「ゲームでプレーした初めの頃は,試合中に1回だけフィジカルを発揮できれば,後は大人しくしていた。しかし,トッププレヤーを見れば,彼らは例外なく,試合の最初から最後までフィジカルで支配しているのがわかった。」
「(LOという)自分のポジションを支配するものはフィジカルだ。トッププレヤーたちの毎試合のプレー振りを見れば,まさにフィジカルで支配することを目指している。そして,自分たちの持てるものを使って,わずか1インチを得る闘いをしている。自分はそうしたことができるように頑張っている途中だが,またそうした激しい闘いを楽しんでいる。」

RWC準決勝のイングランド戦で,ツイプロツはリザーブメンバーとしてベンチから戦況を見ていた。
「あの経験は強く覚えている。」
「ベンチに座って,自分がプレーして1インチでも勝ったら素晴らしいだろうなと考えていた。そして,プレーしたらチームへのインパクトを与えたいと,ずっと待っていた。」
「こうしたことは,(今回の契約延長した)契機となり,またモチベーションにもなっている。もしもベンチにいなかったら,自分の背中を(契約延長に)押すことはなかったかも知れない。」
「(しかしベンチにいたので)そうしたプレーしたいという欲求が自分を後押ししてきた。自分が成りたいと思うことを真剣に望むなら,それは自分を成長させてくれるものだ。」
「身を刻むようなプレーを目指している。またそれを継続し,磨くことも必要だ。そして,自分より他人が強いとは思わないし,自分の得意な(フィジカルの)武器で相手に勝てると考えている。」
「こう考えることは良い結果につながると思う。自分の子供時代に父は褒めることをしなかったが,そうしたことが自分の成長につながった。それで,自分は何があっても受け止められるようになった。プロスポーツでは常に公平とは限らない。自分が得られるものを必死にやっていかないと,命取りになるかも知れないからだ。」

【個人的見解】
ホワイトロックの引退が近く,レタリックも全盛期から下り坂に向かっていきます。またスコットは,LOよりもブラインドサイドFLがより合っていると思われるプレヤーです。その中で,激しいフィジカルを強みにしているLOらしいLOであるツイプロツには,オールブラックスとしての大きな期待がかかっています。

昨シーズンからのツイプロツは,ブルーズのキャプテンとして,リーダーシップと自分のプレーに対する自覚が良い方向に成長しています。このまま順調にいけば,2023年RWCの先発LOはレタリックとツイプロツの2人になりそうです。

次の期待の若手は,パリパリ・パーキンソン,イサイア・ウォーカーリウェアの2人です。この2人には,レタリックの後継者になって欲しいですね。

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