見出し画像

<ラグビー>TRCと来年のSR構想

参考とした記事
https://www.nzherald.co.nz/rugby/news/article.cfm?c_id=80&objectid=12348679

1.TRCのNZ開催
NZ協会会長のマーク・ロビンソンは,今年のTRC(ザ・ラグビーチャンピオンシップ)を,11月上旬から12月中旬にかけて,オーストラリア,南アフリカ,アルゼンチンの3チームがNZに来て,NZのみで開催することを進めていることを認めた。

この背景には,南アフリカではCOVID19の関せ社が311,000人,アルゼンチンでは111,000人となっており,両国では未だに国内ラグビーが再開できないでいる。そのため,NZ入国時の検疫等をクリアーできれば,NZ国内で6週間にわたって開催することが可能だとしている。

「NZラグビーにとっては非常にポジティブなニュースだ。NZ国内で大会開催できることはとても良いチャンスになるし,国内で盛り上がることだろう。しかし,NZ政府と何をすべきかなど検討していきたい。」とロビンソンは開催可能性の期待している。

現在のNZのラグビー開催予定としては,8月29日にイーデンパークで,オールブラックスのトライアルとなる北島対南島の試合が行われ,その後にオールブラックス監督のイアン・フォスターは,オールブラックスのスコッドを発表する予定だ。そして,オーストラリアとのブレディスローカップ初戦は,10月10日にウェリントンで行うことが決まっている。一方,国内リーグであるマイター10カップは,9月11日から11月28日に開催する。

ブレディスローカップは4試合行う予定だが,このうちの2試合をオーストラリアのシドニー及びブリスベンで開催したいとオーストラリア側は考えている。しかし,COVID19が,ヴィクトリア州(ブリスベン)とニューサウスウェールズ州(シドニー)で感染が収まっていないため,全てのブレディスローカップをNZ国内で行う可能性も指摘されている。

「現時点では,オーストラリア協会はブレディスローカップ2試合を主催したい意向だが,状況は芳しくない。我々は,オーストラリアに代わりNZで開催する可能性について,検疫や時期などの試行錯誤を重ねている。また,ザ・ラグビーチャンピオンシップ開催時期との兼ね合いもある。具体的なことは未だ決められない状況だ。」とロビンソンは説明する。

また,ザ・ラグビーチャンピオンシップに備えて,南アフリカとアルゼンチンの代表チームが,早めにNZに来てウォームアップゲームをすることも想定されている。
「そうした全てのことについて,アルゼンチン及び南アフリカと協議しているところだ。また,先方は非常に強い興味を示している。」とロビンソンは述べている。

さらに,11~12月にザ・ラグビーチャンピオンシップを開催することで,オールブラックスの北半球遠征が中止になる可能性がある。
「今回の大会のファーマットについては現在検討中だが,それが北半球での予定にどう影響するかは不明だ。我々は,シックスネーションズ及びワールドラグビーと常時連絡を取っており,複数のシナリオを想定している。しかし,現状を直視して,より現実的な対応となるだろう。」として,ロビンソンは北半球遠征中止の可能性に言及している。

【個人的見解】
NZでTRCが開催されたら,楽しそうですね。しかも,ホームのオールブラックスが有利になります。ただし,TRC本来の面白さはホーム&アウェイで戦うことにもあるので,一刻も早く本来の姿に戻って欲しいものです。


2.来年のSR構想
参考とした記事
https://www.nzherald.co.nz/rugby/news/article.cfm?c_id=80&objectid=12348779

NZ協会は,来年のスーパーラグビーについて,南アフリカとアルゼンチンを除いた,8~10チームの大会を,NZで開催することを検討している。ここには,オーストラリアからのウェスタンフォースを含めた5チームと,新たに作られるカナロアハワイの参加が想定されている。

NZ協会会長のマーク・ロビンソンが説明している。
「現時点では,様々な構想を練っているところだ。」
「我々は,オーストラリア及び世界のプロスポーツの現状を注視しており,経済的なモデルになるようにしたいと考えている。」

「我々としては。パシフィックアイランダーチームが参加すれば,大きな意味を持つと確信している。また,多数のチームが参加に興味を示しており,これからいろいろと協議を重ねていくつもりだ。」
「オーストラリアチームも関心を示している。そのため既に事前協議をしているので,これを継続していきたい。」

「オーストラリアとの協議は建設的だ。そのため,彼らはポジティブな対応をしてくると期待している。」

なお,今回対象外となってしまう南アフリカの4チーム及びアルゼンチンのハグアレスについては,継続して参加の可能性を探っていると述べている。
「両協会とは複数の連絡をしている他,我々としては両協会にSRに残って欲しいと思っている。国際試合開催のために,我々は両協会との関係を維持していきたい。また,我々も遠征して国際試合を行うことを期待している。しかし,COVID19の問題があるため,他の方法や新たな方向性を探しているのが現状だ。」

【個人的見解】
COVID19のため,2021年シーズンは変則的な開催になりそうですが,NZ,オーストラリア,南アフリカ及びアルゼンチンが参加する,世界最高のリーグであるスーパーラグビーが存続できることを願っております。このリーグは,間違いなく世界で最も面白く,最先端のラグビーを実験し,そしてテストマッチのレベルを引き上げてくれる素晴らしいものだと確信しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?