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少年野球の盗塁について思ったこと

先日、SNSで、少年野球の盗塁ってどうなのかな?という記事とか投稿があって、内容としては

力の差があるチーム同士の試合で、四球、盗塁、パッテリーエラーで、どんどん得点が入り、守ってる子供が飽きてしまって、野球なんて楽しくない、という思いになってる現実があるけど、盗塁とか禁止にしたら良いのではないか?

という趣旨の記事であり、その記事に対する感想の投稿でした。

少年野球の盗塁とか、バントとかに関しては、これまでにも、様々な議論がされてきてますが、僕は、

野球という競技の戦法として認められているスキルなんだから、禁止することはない

と思っています。

ただ僕は、ここにも「大人が介入する弊害」が大きく関わってると思っていて、そのあたりのことを書いてみようと思います。


▼ 子供がルールを作っていた

僕が子供の頃は、少なくとも小学生の頃までは、野球チーム、なんてなくて、学校終わって、近所の友達が空き地に集まって、プラスチックバットとゴムボールでやる遊びが、「野球」でした。

何して遊ぶ?
野球しよっか

みたいな。
その野球では、当然18人もいるわけがなく、せいぜい10人、1チーム5人くらいで野球の試合をやるわけです。
だからいろんなルールができます。
ランカーの数が足りなければ「透明ランナー」とか、やかましもんのおじさんのいる家に打ち込んだら「一家全滅」で即刻チェンジ、とか。
そうやって、自分たちで、その時の人数に合わせてルールを作っていて、たまに隣町まで遊びに出かけたときなんかは、大人数が揃うから、その時は、いつものメンツのチーム対隣町の友達のチームとのマジな「試合」みたいになって、その時は、

リードありにするか?
盗塁はありか?

とか、その時に話し合って決めたりしていました。
やっぱり子供にとっては、盗塁って、めちゃくちゃカッコいいプレーだし、憧れてるんですよね。
福本選手に柴田選手、その後は松本選手や高橋慶彦選手…
カッコよかったですねぇ。
盗塁あり、リードあり、となると、ガンガン走ろうとするわけです。
でも、ピッチャーもピッチャーで、牽制球投げたり、隠し球したりして、対抗するわけです。
で、あまりにも盗塁が決まるようなら、盗塁はタッチプレーじゃなくてホースプレーにしよう、とか、ルールを試合中に変更していくわけです。(当時はホースプレーなどと言ってなくて、ランナーがベースに着く前にボールがベースについたらアウトね、という言い方をしてましたけど…😅)

そんな感じで、子供たちの、子供たちによる、子供たちのための野球、だったから、いろんなローカルルールで、しかもそれが、とてもアジャスタブルなルールとして、うまい具合に機能してたんですよねぇ。
子供の発想ってすげえなぁなんて、今、改めて思ったりもしていますが…


▼ 要するに大人がどうするか

そういう野球は今は昔の話でして、今の少年野球は、大人の管理のもとに、大人がルールを決めて、大人が子供に野球を提供しているという立て付けになってしまっています。
それが悪いとか言ってるわけではなくて、良い面もあると思います。

でも、冒頭の記事や投稿のように、実力差のあるチームに対して、やりたい放題に盗塁をする、とかいうのは、僕はそこは、そういうところこそ

大人の管理

が必要なところだと思います。

盗塁に限らず、試合のやり方として、バント、バントで得点を取ろうとしたり、何がなんでも勝つ野球をするのか?とか。

そのあたりは、大人の考えなんだと思います。

延々と、やりたい放題に盗塁を繰り返して、大勝して、大喜びするのか。
転がせばなんとかなる野球をやって、相手のミスを喜ぶのか。

それとも

選手たちの将来を考えて、次のステージで戦える選手に育てようとするのか。

何が選手たちのためになるのか?ということを大人が長い視点で考えると良いのだと思います。

▼ まとめ

と、いろいろと書いてきましたが、少年野球の盗塁に関する僕の考えとしては、

禁止することはない
なぜなら野球のスキルとして必要だから
ただその運用に関しては
大人がちゃんと、社会通念上一般的で、健全な常識をもってやる

ということです。

ただ、1番良いのは

少年野球を大人から子供に返す

ということだと思いますけどね。

以上でーす。

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