死に焦がれる夢

自分は死を待ち焦がれてる気がする。というと病んでる、メンヘラということになるのが現代だと思うけれど、死が暗い忌むべきものでなかった時代や国ではそういう人も珍しくないのではと思う。

黒澤明の「夢」の最後のシーンで笠を被り着物をきた女性の葬列が花を散らしながらお祭りのように明るく踊ってるのはとてもよかった。

その映画を見た数ヶ月後、葬儀派遣の仕事で、ある葬儀で亡くなった方が阿波踊りの会の会長で、多くの人がとてもうつくしい阿波踊りをして見送るのを見た。かなしみと愛に溢れた静かで激しい踊りを思い出すと、涙が出てくる。

ツイッターで流れてきたアフリカかどこかの国の葬儀で、パレードのように明るい音楽に激しいダンスをしている動画もあった。お祭りだ。

自分にとって樹木葬で木の養分になるのはゴールだ。いつか使い切った身体で土に入って木の養分になり、木になりたい。その木には小鳥も遊びに来るだろう。

そんな夢があってもいいと思う。

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